エアマスター(17)
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役者、出揃う。
2003/02/22 02:52
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投稿者:獅子丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
突如として現れた「深道ランカー狩り」。その行方を追う屋敷(元1けたランカー)。屋敷はランカー狩りらしき人物が2人のランカーと接触しているところに遭遇。その内の月雄(ランク22位)とはいとこ同士。屋敷は幼い頃月雄にいじめられ続け、12歳の時決闘を申し込むも負けた。以来10年ぶりの再会。怨みを晴らそうとランカー狩りを狩る事もそっちのけで月雄に挑む。もう一方の男ルチャマスター(21位)が痺れを切らしランカー狩りに攻撃を仕掛け、4者入り乱れる…。
11巻で屋敷と月雄の関係が明らかになりましたが、この時は屋敷自身全く認識していなかった「月雄に対する絶対的な恐怖」。これが露見されます。PTSD。屋敷の場合は月雄による長年のいじめが原因ですが、事故や災害の被害者にもこの症状がみられるそうです。心の奥底に根を生やし精神を蝕む。厄介ですね。いざ月雄を目の前にすると過去の悪夢がフラッシュバックし何も出来なくなってしまう。無情ですね。
その頃、ジョンス・リー(2位)と渺茫(1位)の戦いは尚も展開し続けていた。白熱さを増し、熾烈さを極め。皆口由紀(4位)、小西良徳(3位)、「エアマスター」相川摩季もそれぞれの思惑を胸に見守る。八極拳士であるリーの「一撃必殺」を既に2度も受けきっている渺茫。しかしダメージの欠片もない。リーは苦戦を強いられていた。防御も意味を為さないほどの渺茫の矢継ぎ早の攻撃を受け続けさらに窮地に追いやられるリー。と、渺茫の虚をつき、すぐさま自身の「最大の勁の一撃」を放った。…2人の壮絶な戦いは決着を迎え、早々に深道達も現場に駆けつけた。
「おまえは人間(ヒト)なのか?」
終わりを告げた戦いの場でリーは問う。
「ヒトだ」
深道が言う。
「人間の域は越えている」
呆然の一同。
そう言い残し渺茫は立ち去った。
本当に人間ではないのかもしれないですね。肌の色にも自身にも生気は感じられません。表情1つだけですし。それはそれとして対決後の渺茫の言葉、「おまえは○○にも見せる価値がある」。彼の頭の字を見て気にはなっていたのですが…。
一足先にその場から立ち去っていた小西はビルの屋上(20位から11位までが集まる専用のストリートファイト場)で修行の旅から戻ってきた時田に出会い、程なくして戦いの火蓋が落ちる…。
時田のトリッキーな動きそして攻撃に終始翻弄されっぱなしの小西。攻撃を受けた事は分かっても“何を”されたかは理解出来ていません。驚くほど腕を上げて帰って来ましたね。
今巻のラストでは「深道ランキング」でさえも次巻から始まる新展開の「手段」でしかなかった事が明らかに。その「目的」の内容とは…!? それはご自分の目で確かめてみて下さい。
私自身も次巻が待ち遠しい限りです。