ヘウレーカ
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書店員レビュー
アフタヌーン連載の「...
ジュンク堂書店大阪本店さん
アフタヌーン連載の「ヒストリエ」の作者による、もうひとつの古代ローマ物語。ローマ対カルタゴの戦いに巻き込まれる人々の姿を描く。かの天才数学者アルキメデスも登場。「ヒストリエ」のファンなら必読、読み応え充分です。(コミック担当)
倫理の教科書も哲学書も、これほど語ってはくれなかった。だが、この作品は語っていない。「それらしい」ことは一言も。
2003/02/07 17:31
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バナナワニ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はアルキメデスと生きた。彼の晩年、同じ時代を。
「ヘウレーカ」。歴史に残る彼の言葉だ。だが、この作品では全くそのことに触れていない。アルキメデスの発明・逸話も確かに歴史に残るものだ。しかし、彼は作中で全く「活躍しない」。
考えてみれば、岩明均氏の作品は不思議である。この漫画を私が選んだのは、もちろん「『ミギー』の人だから」なのだが、その『ミギー』主演の「寄生獣」も不思議な作品だった。しいて言えばハッピーエンドだろうが、厳密に言えばハッピーでもアンハッピーでもない終わり方である。この「ヘウレーカ」もそうだ。違うのは史実を元にしている点である。が、歴史ものでもなく、偉人伝でもなく、ただ、「ずしりと重いもの」を読者に残して、行ってしまうのである。そして、作品から与えられるものは、たぶん読者それぞれによって違う。
例えば、この時代の大量殺戮兵器。現代のそれとははるかに少ない殺傷力しかないだろうが、それでも岩明氏の描写の前には身がすくむ思いである。「人が人を殺す」あるいは「大量に人を殺す」ということが、いかに「非人間的」であるか。キレイな映像に慣らされて、我々は忘れてはいないだろうか? にもかかわらず、その「力」を使う者がいる。果たして使う者だけが「非人間的」なのだろうか。作中には答えのカケラが見え隠れする。読者である私たちが考えるべき手がかりだ。
「1人殺せば 殺人犯/世界中の半分を殺せば 英雄/人間を全部殺せば 神である」
あるいは、アルキメデスの科白の中に、
「用途は十分心得ておった/わしも全くの同罪じゃ」
「アルキメデスの法則」で歴史に残る彼。彼は何が「わかった」のだろう。
優れた小説に出会った時、哀しみに似た感情を味わったことはないだろうか。「私はもう前の私ではない。この本を読む前の私には戻れない」。
「ヘウレーカ」。この言葉は、以前はただの単語だった。こんな重さ、こんな色彩は持たなかったはずだ。だが、私はもう、読む前の私にはもどれない。
よかった
2017/09/02 09:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wat - この投稿者のレビュー一覧を見る
これを読む前にヒストリエを見ていたので余計に楽しめました
歴史ものとしてはなかなか面白い!
2013/01/29 11:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Keyman - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の飄々とした感じがいい。
最後はハッピーエンドではない分心に残る部分が有り、
秀逸さがあると感じた。
満足度高い
2024/06/24 23:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミサキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一冊で完結するのでサクッと読めるしかなりおすすめ!
人間模様、発明品、歴史。人によって面白いと感じるところが違うと思う。
うちは紙で買って家族で読みました。買ってよかったと思った本です。
奇想天外、岩明節
2002/12/21 22:16
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あど@書斎の住人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
紀元前3世紀のシチリア島を舞台とした一大叙事詩は、見事なアンチ英雄譚でもある。戦争という時代に翻弄されたある青年の数奇な人生、そのほんの1ページを一気に駆け抜けて見せる。鬼才の職人芸が堪能できる充実の一冊だ。(書斎の住人 presents)
面白いとは思う
2015/08/29 13:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はろーはろー - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろいとは思う。だが、ヒストリエにくらべると完成度が…
短編なので仕方がないことだが、続きがあれば評価が変わってくると思う。