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ヨイコノミライ [完全版] 4
著者 きづき あきら
弟の和馬をも使い、漫研内の人間関係を裏で操作し続ける杏。一方、井之上は、杏への高まる気持ちと、形だけの交際を続ける平松との板挟みでジレンマに陥っていた。そんなある日、部長...
ヨイコノミライ [完全版] 4
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ヨイコノミライ 完全版 4 (BIG COMICS IKKI)
商品説明
弟の和馬をも使い、漫研内の人間関係を裏で操作し続ける杏。一方、井之上は、杏への高まる気持ちと、形だけの交際を続ける平松との板挟みでジレンマに陥っていた。そんなある日、部長という立場でありながら漫研の活動に身が入っていない自らを反省し、本来の自分を取り戻そうと決意した井之上の前に…? 漫画に愛されなかったから、人に愛されたかったから──心乱れバラバラになった門倉高校漫画研究会。全てのきっかけとなった、青木杏の真意とは? 衝撃の最終巻!!
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紙の本
オタ以外に何処にエッジがあるってんだ?
2006/10/22 22:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:青木レフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
オタ集団とサークルクラッシャーの話。
と認識して3巻まで読んでいたが、青木杏はサークルクラッシャーではないかもしれない。事態を加速させる役割、もっと言えば全員の願いを一度は叶えてしまったのかもしれない。ある意味恐ろしい事だ。
オタ同士お互いを斬り合うほどに踏み込んでいくが、安易な悲惨に堕していない。
登場人物のオタクという属性に惑わされてはいけない。読み重ねていくと登場人物たちは意外にタフだったり、優しい事に気付く。だからこそここまで惹きつけられたと思ってる。
平松の弱さについては成程 確かに弱い。でも彼女は優しさがあの逃避形態を取ったのだと思う。彼女は井之上も青木杏も憎めなかった。憎めなかった為の弱さだ。周囲の人間を自分(平松)と同じくらい愛他心があり、気前が良い人間であるという認識がおそらく彼女の世界認識。甘いし弱いけど優しいじゃんと彼女の為に一言いいたかった。弱い優しさに意味なんてないけど。
有栖川に対しては平松の甘えだったり、もともと下に見てたりとかあるけど、二人の関係を簡単に断罪するのは避ける。
最後、一番キツイのは有栖川だ。
(投射by「短歌と短剣」探検譚)