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血涙(上)
著者 北方謙三
宋建国の英雄・楊業の死から2年。息子たちに再起の秋が訪れる。宋国と、北に位置する遼国は、燕雲十六州の支配をめぐって対立。かの地を手中に収めたい宋の帝は、楊業の息子で楊家の...
血涙(上)
血涙 新楊家将 上 (PHP文庫)
商品説明
宋建国の英雄・楊業の死から2年。息子たちに再起の秋が訪れる。宋国と、北に位置する遼国は、燕雲十六州の支配をめぐって対立。かの地を手中に収めたい宋の帝は、楊業の息子で楊家の長・六郎に楊家軍再興を命ずる。かつて味方の裏切りに遭い、命を落とした父への思いを胸に秘め、立ち上がる楊家の男たち。六郎は、父が魂を込めて打った「吹毛剣」を佩き、戦場へ向かう。対するのは強権の女王・蕭太后率いる遼国の名将・石幻果。天稟の才を持つこの男は蕭太后の娘婿で、「吸葉剣」という名剣を佩いていた。その石幻果が父とも慕うのが、「白き狼」と怖れられる遼国一の猛将・耶律休哥。楊業を斃した男である。戦場で見えた六郎と石幻果。剣を交えた瞬間、天を呪いたくなるような悲劇が幕を開ける。軍閥・楊一族を描いて第38回吉川英治文学賞に輝いた『楊家将』の続編でありながら新展開。『水滸伝』『楊令伝』に登場する宝刀「吹毛剣」の前史がここにある。
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楊家、次世代の戦い
2020/03/23 22:49
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
楊業が非業の死を遂げた戦から2年が経とうとしている中、遺された息子たちは楊家軍の建て直しに奔走していた。一方、遼では大戦で耶律休哥が連れ帰った宋将が新たに耶律休哥軍の将、石幻果として調練に励んでいた。
石幻果の正体は読者にはすぐ分かるが、両者がどう絡むか、前巻の楊家将ほどの宋、遼の大戦がまだ起きない展開でその点が大きな読みどころである。