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前作よりもパワーアップ!ヒメは東京を救うことができるのか!
2011/07/26 12:18
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投稿者:チヒロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の出発点はつくば。
気特対の宇宙論学者・案野悠里のあの息子・一騎も、今や高校生。
母の転勤とともにあの事件の後、つくばへやってきた。
そしてある晩、移送中に襲撃されたヒメと遭遇、
なんとテレパシーでヒメと意思の疎通が可能であることが判った。
伊豆野の一味の、今度もより明確な悪意で東京を脅かす目論見によって、
宇宙からMM9クラスの怪獣が到来。
怪獣接近の予知をするヒメとともに、一騎と友人・亜紀子は東京へ向かう。
前半は、とっても人間ぽくなったヒメと一騎の東京デート。
進化する大都市東京を初めて見てはしゃぐヒメに、くらくら萌える一騎。
しかしそんな甘い時間はすぐに終わりをつげる。
大気圏を越えて、ヤツがやってきたのだ。
今回は、東京の名所が惜しげもなくやられます。
スカイツリーは、逃げまどう人々でパニックになり、
浅草、秋葉原、神田、そしてついにやんごとなきあの地まで戦いは繰り広げられることに・・・
もう、ヒメは日本に残された最終兵器のようで、皆は待ち焦がれ、
逃げることを忘れ、その戦いを固唾をのんで見守る。
その健気だけど縦横無尽な戦いっぷりはまるでウルトラマンのよう。
前作と同じく、自衛隊の戦闘事情に精通した著者の力が入った詳しい描写も楽しめ、
なにより少しお年頃になったヒメがまさかまた真っパで登場する訳にはいかない苦肉の策も、想像するだにすごそうで、ちょっと唖然。
あとは実際に読んで確かめていただいたほうがよろしいかと。
紙の本
特撮への誠実な愛
2013/02/27 00:13
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一作も好きだが、これもウルトラセブンへのオマージュとして好き。続編待ってます。
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前作がウルトラQだったとすると、本作は正しく続編のウルトラマンとなっていて、これに現代的なスパイスで味をつけたものとなっている。そのスパイスがオタクとか萌えとか、ラブコメチックなものばかりなので、前作の様なハードなSF的観点から怪獣ものを描くという作品としての意味が薄れてしまったのは残念。神話宇宙とビックバン宇宙の対立という観点から敵役を想定した前作から神話の怪獣を妖怪が使役し、ビックバン的な宇宙観をひっくり返そうとする生存戦争が背景で、しかも親玉が捕まらなかったので続編があるとは思ったけど、地球に縛られた状態では女神に敵対しうる相手が用意できないため、宇宙怪獣を登場させて話を繋げている。この宇宙怪獣が地球に登場する際に何故、平気で地球に降り立つことができるのかという観点とか、冷凍怪獣の原理が逆電子レンジとか、散りばめられたSF的な小話が面白い、また、地球の女神が宇宙精神に寄生された状態でヒロインとなり、巨大化できるのが3分とか、衣装が赤であるとか、ウルトラマンへのオマージュとなっている部分も楽しい。
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前回がゴジラやガメラという怪獣映画へのオマージュだとしたら、今回はウルトラマンへのオマージュでしょう。
人と同じサイズの人物が瞬時に何十メートルもの巨大化するとはどういうことなのか? 何百トンという自重を支える身体の強度はいかほどなのか?
難解になりがちな物理現象を分かり易く説明する軽妙な語り口は健在で、今回も大変面白かった。
しかし、スカイツリーのような巨大建造物は怪獣が現れる世界では建造されないのではないか? という疑問が残ってしまった。
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全裸ょぅじょの次はビキニJK(ただし怪獣)だ アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!
赤だから、カラータイマー付ければウルトラマンだ。
さっくりと読めてしまうので、軽んじられそうだけど、背景の設定や実在兵器の考証はきちんとしていて、それを感じさせない構成力は凄い。
まぁ、遊びが多いから嫌う人は嫌うだろうけど、私は「何を書いているんだ」とにやにやして読みました。
次のDestructionがとても楽しみ。
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前作よりもSF度、怪獣度、萌え度(笑)が増しに増した!!
コレがまだ序章に過ぎないだなんて。
怪獣、特撮、SFへのオマージュ。
そして、有事の際の国の対応への批判、一般人の対応の警鐘。
そして日本への愛情。
311を経た今、更なる想いや飛躍があるだろう。 続きが楽しみだ。
ゴジラより先にスカイツリーに手を出してくれて、ありがとうございました!!!
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本格怪獣小説として一部で話題になった前作『MM9』の続編です。
まあ、内輪ネタ的な笑いであることは否めませんが、特撮や怪獣ものが好きな人にはたまらない小説だと思います。
さっそく「東京スカイツリー」が怪獣に襲われてるし(笑)
今回は特に作者が意識したという、ライトノベル的な展開になっていて、ラブコメもふんだんに散りばめられています。
あと、恒点観測員の正義の宇宙人とか、活動限界が3分だとか、「ウルトラマン」世代にはおなじみの設定も。
本格怪獣小説ということで、怪獣の存在を科学的(?)にちゃんと説明しているところも面白い♪
楽しめました☆
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MM9続篇。面白いのですが、何か肩透かしの気分です。長篇には、少しばかり内容が薄いような。1作目が濃すぎたか。次に期待しませう。
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単純に楽しめるウルトラマンレベルの怪獣モノ。ライトノベルだし、中高生だって抵抗なく入り込めると思うし、サラッと読めちゃう。「アイの物語」からの山本ファン。この方、もっと評価されてもいいのに・・・
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前作は連作短編形式でしたが今回は長編。はっちゃけ度合いも前作以上で宇宙怪獣は出るわ異星人は出るわ妖怪は出るわの大サービス。そこにちょっぴり青春ラブロマンスも加わって文句なしの娯楽作品です。今作も映像化して欲しいなぁ。まだ続くようで次作も楽しみ。
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前作が由緒正しい「総天然色娯楽SF小説」であり「怪獣小説」であるとするならば、二作目のこちらはそれの「平成版」。
気特対VS怪獣ではなく、萌えと美少女を前面に押し出した―――それでも要所要所の「怪獣モノのお約束」は外していないところがすごいのだけど―――、やっぱり正しい娯楽小説になっている。
細かいことをぐちゃぐちゃ突っ込むのではなく、ゲラゲラ笑って楽しく作品世界にダイブするべき快作。宇宙人と巨大美少女と巨大怪獣がガチで殴りあうなんて話は、SFならではじゃないか!
と、言ってもさすが山本氏、考証や「いかにもホントウくさい大嘘はったりかまし」はきちっとされているので、最後まで気分よく、騙され続けることができます。アニメにしたら気分よさそうだなあ。続編にも期待。
……あと、スカイツリーぶっこわし第一作(ですよね? アニメで先に壊した作品があるかな?)
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SF 怪獣トンデモ本、MM9 の続編。
ウルトラマンのパロディ?オマージュ?インスパイアされた?
やはりトンデモ本だった。
ライトノベルやアニメっぽい方向性は苦手なのだが、
3 分間のツボも押さえてあり、楽しく読めた。
敵側の話をもう少ししてもらいたかった。
更なる続編もあるようだ。
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『MM9』の続編らしいんだけど、前作を読まずに読んでしまった。でもそれでも読めるように書かれていると思う。
怪獣の襲来が自然災害の一つと捉えられている世界で、かつて人間の側に立って戦い、その後眠りについた少女型怪獣・ヒメと、気象庁特異生物対策部(=怪獣対策機関)に属する博士を母に持つ少年・一騎とが出会い、他の怪獣の来週に立ち向かうというような話。
前作の話や設定をよく知らなくてもわりとすんなり読めるようにできていて、面白かった。少年少女の雰囲気が若干古臭いのは山本氏の持ち味か。
作中でスカイツリーが早速壊されていて、多分ここ書いてて楽しかったんだろうなあと思った(笑)。
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最近のスカイツリーが出てくるなど面白いのだが、ヒーロー物の怪獣ドラマにはしてほしく無かった。あくまで気象庁中心の怪奇現象解明に当たる話が期待したかった。これはTVドラマにはなれないし。
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前作はウルトラQだったのに本作はウルトラマン劇場版になってしまった。面白い事は面白いんだが、方向性は間違った方に行ってるような気がする。ウルトラマン世代の私にはとっても面白いんですけど。恒点観測員とか3分しか巨大化出来ないとか。光線技は八つ裂き光輪だよね!元の路線に戻って欲しいなぁ~。