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ラーナ神剣伝 ─放浪剣士と紅の弟子─
著者 著者:睦月貴
旅を続ける剣士ユオンと弟子の少女ナユは、偶然出会ったオルカの姫君ソフィアと女騎士レイラを助ける。ソフィアの願いを聞き、攻め入るオファーラとの戦いに協力することになったユオ...
ラーナ神剣伝 ─放浪剣士と紅の弟子─
ラーナ神剣伝 1 放浪剣士と紅の弟子 (KCG文庫)
商品説明
旅を続ける剣士ユオンと弟子の少女ナユは、偶然出会ったオルカの姫君ソフィアと女騎士レイラを助ける。ソフィアの願いを聞き、攻め入るオファーラとの戦いに協力することになったユオンとナユだが、いまだに互いの距離を掴みかねていた。しかしついにオファーラとの聖戦がはじまり、二人は戦場で離ればなれになってしまう。ソフィア率いるオルカ勢は勝利を手にできるのか、そして二人は再会できるのか!? 正統派ファンタジー誕生!
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紙の本
戦場で人を殺すことと、それで人を守ること
2015/08/25 10:58
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
流浪の剣士ユオン・セナ・リ・デュナセリアとその弟子であるナユ・アナッシャは、伝説の七英雄の末裔であるオルカ王国王女ソフィア・セムネ・ナム・オルカと、その近衛騎士レイラ・ミア・タリゼリアーネ・インスファットが襲われているところを助ける。父王が魔術師オファーラ・ゲルタ・アウリオラを筆頭とする臣下に弑逆されて逃げていたのだ。
実はソフィアとは過去に知己を得ていたユオンは、彼女を無事に親王派の拠点に送り届け、彼女を王城へと帰す約束をする。ユオンは、救国の英雄・白銀の守り刀の二つ名を持つ、隣国の王弟だったのだ。
貴種流離譚の亜種の形式を持ったファンタジー。神話時代には魔術師も多くいたが現在は廃れ、白兵戦が戦闘の主流になっている。その中にあって、七英雄の末裔たちは、神の名残の力を受け継いでいる。
圧倒的な個人戦力を持ちながら、それでも大切な人を守れなかった過去を持つがゆえに、誰かを守りたいという願望を強く持っている主人公と、彼に助けられたヒロインたちのその後の生き方を描いている。
新書サイズのレーベルなどでよく繰り広げられる正統派のファンタジーであり、次巻以降への伏線も張りつつ、今巻でも見せ場を作って盛り上げている。逆に言えば、何か新味があるというわけでもない。思い悩む主人公の、安心できるファンタジーを読みたいという人にはオススメかもしれない。