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投稿者:どら - この投稿者のレビュー一覧を見る
話のアイデア自体はとても面白かったと思う
ミステリーとしてもフーダニットやホワイダニット、それに壮大なアリバイ崩しみたいな話になってましたし
この作品が実際の写楽研究にどれだけ影響を与えることになったのか気になる所であります
ありますが…これ前半のひたすら陰鬱で悲惨なパートいります?
特に子供が無惨な死に方するっていう設定いります?
なんか子供が死んだ「おかげで」写楽の真相を導けたみたいに読めてなんか嫌だったなあ
(そういうイヤミステリーならいいけど、そうじゃなかったもんなあ)
現在パートではなんか謎や問題が中途半端に残ってしまった感じも残念でした
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写楽の正体に関しては、一定の解決は見たものの、回収できていない伏線も多い気がした。と、思ったらあとがきで作者もそう言っていた。
この手の内容にしては、読みやすく、興味もそそられた。
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島田荘司の『写楽 閉じた国の幻』上下 (新潮文庫)を一気に読み上げました。
浮世絵、錦絵などについて、ほとんど知識のない私でも、
丁寧に説明されていてとてもわかりやすく面白かった~
さて、写楽こと東洲斎写楽は寛政年間、
わずか10か月の間に145点余りもの浮世絵を出した後、
忽然とその世界から姿を消した謎の浮世絵師です。
目の皺や鷲鼻、受け口などを誇張し、その役者が持つ個性を大胆かつ巧み、
ダイナミックに描いた絵はそれまでになかったユニークな作風を特徴としています。
ドイツの美術研究家ユリウス・クルトが、
写楽はレンブラントやベラスケスと並ぶ「世界三大肖像画家」と喝破したそうです。
写楽は誰か? この謎に多くの人が挑戦しました。
浮世絵師の歌川豊国、葛飾北斎、喜多川歌麿、司馬江漢、円山応挙、山東京伝、
戯作者の十返舎一九などなど多くの人物の名が挙げられています。
現在では阿波徳島藩主蜂須賀家お抱えの能役者、
斎藤十郎兵衛説が有力となっているそうです。
でも、まだまだ解明されていない点が多くあるようです。
この謎の浮世絵師に挑戦したのが、この島田荘司のこの『写楽 閉じた国の幻』。
そして、彼は「こした絵は初めて歌舞伎に接した人でないと描けないのではないか」
という観点から話をすすめていきます。
回転ドア事故で息子を失った主人公の佐藤貞三に、出版社の常世田、
それに謎の美人、片桐東大教授の3人が中心になって
様々な資料を漁っていくうちとんでもない姿が浮かび上がってくるー
それは、これまで誰も考えて事ない、夢想だにしなかった人物だった。
私はこうした発想が大好きです。この奇想天外な結末に拍手おくりたい。
さて、歴史上の人物については、
古くなればなるほどそのデータが少なく、言い伝えの部分が多くなる。
従って、その人物像がぼやけてくるのは当然の成り行きです。
それを後世の人の都合にいいように脚色された部分が
多くなるのも致し方ないでしょう。
例えば、聖徳太子にしてもその名前は後世の人がつけたものだし、
源義経にしてもまだまだ不明な所が多い。
弁慶にいたっては、歌舞伎で有名な安宅の関でのやり取りは
『義経記』にあるだけです。
また外国の例をとっても、英国のリチャード3世は悪評が高く、
シェイクスピアのそれでは悪の権化のような書き方がされているそうです。
これに風穴を開けたのが、かの女流推理小説家、ジョセフィン・テイです。
その著、『時の娘』において、リチャード3世って
世間で言うほどワルではなかったのではないかと疑問を投げかけ、
その小説内で見事に証明してみせます。
この本はほんとうに面白かった。
ここに歴史ミステリーとしての嚆矢的名作が誕生しました。
この作品から、高木彬光など多くの作家に引き継がれていくことになります。
一般に、歴史の記述って勝者側の記録が主で、
敗者の記述がほとんど無視されるか、廃棄されることが多いのではないでしょうか。
このへんに歴史のアヤがあるように思います。
だから多くの研究者や作家が過去の事実関係を探る旅に出るのではないかと思います。
歴史ミステリーの面白味もここから生まれてくるのでしょうね。
さて、この作品は実は未完成なのです。
回転ドア事故の結末は、離婚話は?、本の出版は?
といった問題がが未解決のままなのです。
果たして、作家自身もあとがきで続編を予告しておられます。
楽しみなことです。
島田荘司は地元、広島・福山市出身の作家でもあります。
これから彼の他の作品を少しずつ読んでみようかなと思っております。
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凄い話だった。スケールが大きく興奮した。歴史物でもあり、ミステリーでもあり、謎解きの要素もあり。満足。
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写楽は誰なのか?
というのは、結構いろんなかたが書いてますね。高橋克彦はもともと浮世絵の謎でデビューしてるし、松本清張なんかも書いてる。
しかし、これはある意味目から鱗のユニークな説。なるほど、そういう解釈ですか。ちなみに当時のドイツ人の美術評論家はこの時代の3大肖像画家にレンブラントとともに写楽をあげているそうです。
わくわくエキサイティングな説の展開、なかなか良いのですが
小説としては 明白な瑕疵がありますね、おしいです。
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歴代ミステリーとしては最高に楽しい作品で作者の労力に感服しつつ楽しく読ましていただきました。これは実話だと思います。ぜひ次作にてそれを証明してほしいと思います。
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島田荘司の写楽説。なるほどなーと思いました。
他の説はこの本に書いてあることしか知らないので信憑性は判断できませんが、納得はさせられました。
そこまで偶然が重なるならそれが事実だと思えてきますねw
もちろんところどころ無理もありますけど、他の説もその点は同じなので。
小説としては本人が巻末で言ってるように分量のわりに物足りない感じもしますが、これは説明部分が長いのと、連載ものだったためにその都度同じ説明が含まれてるためでなので、続編に期待したいです。
とは言え、テーマがテーマだけにすごく面白かったです。
あとタイトルかっこいいですよねw
ノンフィクションとしては5点、小説としては3点といった感じです。
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謎の天才絵師写楽の実像に迫る後編。
あまり浮世絵には詳しくないからか、写楽は実は○○だったて仮説が新鮮でした。
上巻より下巻の方が物語にのめり込めた。
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題名で衝動買いして上・下巻、一気に読んでしまいました^^; 以前から自分も「写楽」とは?と思っていたので、凄く「現実感」をもって読めました^_^ あとはネタバレになってしまうので秘密(*^◯^*)
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写楽とはだれか?
その人物がその年の江戸に来ているのか
その確証もないまま執筆を開始したという作者のあとがきを読む限り、
ほんとうにその勘と執念だけで掴み取ったんだなぁ、と深い感動に包まれます。
以前いちど挫折してるから
読んだタイミングが良かったのかもしれない。
主人公の佐藤同様に
私も相当に打ちのめされていた時期でした。
なにもかも酷く打つ手なしだと感じていたから
やりたいことに対しても
これになんの意味があるんだ、対価の保証はないって感じでとても苦しかったけれど
半ばで佐藤の息子が幻となって
「パパ、こっちでいいんだよ」(だったかな?)方向性を示唆する部分など
むしろ私が勇気付けられてしまいました。
お陰さまで新規プロジェクトも立ち上げられました。
本当に資料と戦いながら掴み取った結末。
手探りでなにかを作る職業の方は手に汗握ります。
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面白かった?と聞かれれば、
「面白かったよ~」と答える。
が、伏線が拾われきってないのが気になる。
これで「完結」と言われると、消化不良を起こすんですよね。
あとがきを読むと、伏線が拾いきれてないのは
作者も自覚しているらしく、
シリーズとして、続くのか?と思わせる一文も。
写楽の謎、としてはこの本で完結しているので、
サイドストーリーとして、別の視点からの本を出すのか、
はたまた違う別の謎を解くつもりなのか…。
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上巻で点々と広がっていた話が収拾していくのが面白い。
写楽とは誰か?
この答えに行き着くか、というあの緊張感は研究をしていた者には心底共感できる。
作者が後書きにも書いていたように、ストーリーとしてすっきりしていない面もある。
特に父親としての主人公が弱い。
冒頭の事故を必然として書いたにしては、主人公のご都合主義的に捉えてしまう。
そこがやや残念な点であった。
しかし、写楽研究という面から見るとワクワク楽しめる作品。続編が出るとすれば、現代編も江戸編ももっと魅力的な人間が描かれると思うので期待したい!
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歴史検証ものとしても楽しめますが、純粋に写楽とは誰だったのかというフーダニットでもある。久々に、流石島田荘司!と拳を握りました。
読み出したら止まらない止まらない。一気読み。きっちりとデータを並べ、推理の過程を書き込んでくれるので、読み手のこちらもさまざま思考を重ねながら読むことが出来る。その分、上巻が冗長過ぎた気もするんですがー…著者の思考の過程を読んでいるのだなと思えばそれもまた楽しくもあり。
回収できていないエピソードがあり、その点がもやもやしますが差し引いても、この面白さ。流石です。
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面白かった! 確かに、回収されない伏線や説明されない疑問など、物語としての瑕疵はあるものの、ミステリー界の大御所島田荘司が今こんなに熱のこもった作品を世に出したことに感動。
もちろん「写楽」の謎に対する解答は鮮やか。島田荘司ならではの答えだと思うし、説得力も抜群。これが正解!と思える内容だった。個人的には、解答に至る前の課題設定のしかたにも、というかそこにこそ瞠目。どんな仕事もそこがキモなんだよなぁ…などと、つい我が身を反省してしまった。
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長きに渡る謎解きも大円団。意外なあの人が写楽の正体であることがわかる。伏線の回収や人物描写が謎解きのワクワク感を更に増幅させる。