- 販売開始日: 2013/11/15
- 出版社: 早川書房
- ISBN:978-4-15-030766-0
復活の地2
著者 小川一水 (著)
レンカ帝国摂政スミルは、一官僚であるセイオを帝国復興院の総裁に任命した。だが、帝都再生計画を掲げるセイオの強引なまでの政策は、サイテン首相率いる政府のみならず、救うべき市...
復活の地2
11/07まで通常902円
税込 451 円 4pt商品説明
レンカ帝国摂政スミルは、一官僚であるセイオを帝国復興院の総裁に任命した。だが、帝都再生計画を掲げるセイオの強引なまでの政策は、サイテン首相率いる政府のみならず、救うべき市民たちの反感をも招いてしまう。復興院解体の危機が迫り混乱する帝国に対し、星外列強諸国の干渉の手が伸びようとしていた……
著者紹介
小川一水 (著)
- 略歴
- 1975年岐阜県生まれ。著書に「臨機巧緻のディープ・ブルー」「導きの星」「天冥の標」など。
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こんな有能な役人いるわけがない、と思いつつ、負けるなセイオ、と応援したくなる。
2004/08/12 23:05
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投稿者:ぶんこ虫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大災害を描いたハリウッド映画は多いけれど、この小説は、大災害そのものの脅威とかサバイバルではなく、大震災で崩壊した都市と社会の復興、その過程における人間の有様を描こうとしている。
主人公セイオ、生き残った上級官僚として震災直後から救援活動に孤軍奮闘する。やたらに有能で行動力があって怯まない。公僕の何たるかをよく認識していて、目的のためには手段を選ばず、保身を考えない。ちょっと出来すぎで、とても役人とは思えない。偏屈で破天荒で口は悪いし敵ばかり増やしている。組織の中の人間としてはかなり規格外。実際にこういう人がいると周囲のフツウの人は結構ツライものだけど、そこに、誠実、忠実、有能で、心身ともに健全な人間である天軍士官ソレンスが副官として配置されているのがなんとも嬉しい。いいコンビです。
第2巻に入って、王家の姫君スミルはじめ登場人物たちの輪郭や、星外諸国、植民地等々政治的な関係もくっきりとしてきたし、シンルージ男爵なんて、前巻では典型的な情けないお役人だったのに、この巻で飛躍的に好感度アップしてますし。最終巻、更なる波乱を期待して、楽しみに待ってます。