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森の「恵み」は幻想か : 科学者が考える森と人の関係
著者 蔵治光一郎 (著)
森は人にとってどのような存在なのか。洪水緩和、水資源かん養、自然エネルギー、生物多様性、二酸化炭素吸収、木材生産など、人にとって好都合な「恵み」だけを提供してくれるのだろ...
森の「恵み」は幻想か : 科学者が考える森と人の関係
森の「恵み」は幻想か 科学者が考える森と人の関係 (DOJIN選書)
商品説明
森は人にとってどのような存在なのか。洪水緩和、水資源かん養、自然エネルギー、生物多様性、二酸化炭素吸収、木材生産など、人にとって好都合な「恵み」だけを提供してくれるのだろうか。本書では森と人の関係を、科学的な知見に基づいて捉え、森は水を生み出すのか消費するのか、洪水と水害あるいは渇水と水不足に果たす役割、環境サービス、木材生産、エネルギー供給、そして森の管理の理想的なかたちを考察する。森のほんとうの姿を描き出した一書。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
目次
- 第1章 森と人の関係の変遷
- 第2章 森と水の科学
- 第3章 森と洪水、水害
- 第4章 森と渇水、水不足
- 第5章 森の環境サービス
- 第6章 森と木材生産業
- 第7章 森とエネルギー
- 第8章 森の管理
著者紹介
蔵治光一郎 (著)
- 略歴
- 1965年東京都生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所長。矢作川森の研究者グループ共同代表。著書に「「森と水」の関係を解き明かす」など。
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紙の本
森がどういうものか、イメージばかりが先行している?
2020/01/13 15:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
洪水や渇水が起こる都度「森が減っている、荒れている」と言われている気がする。でもそれは本当か?著者は専門家の立場で考える。主に日本国内についての、歴史的な森の扱いや出来事、行われた調査が紹介される。
当たり前のことだが森は広大である。定量的な調査の結果を出すのはとても大変なことだ。自然な森が水分を蓄え、環境を穏やかにしてくれるということは現代の「科学的な証明」がされているわけではなく、どちらかと言えばイメージが先行して社会を動かしている、というのが読み取れたことだった。
あいまいなイメージばかりで動いてしまってはいけない。すべての事象に共通することだろう。根拠を抑えながら進まなくてはならない。正論であるが、根拠を抑えることは簡単ではない。科学者として著者はとても正直に書いていると思うがそれで印象があいまいなり、大事なことがうまく表現しきれていないようにも思えた。