螺旋館の奇想
著者 折原一 (著)
ミステリ界の大御所が、秩父の山荘で10年ぶりの新作執筆に取りかかっていた。タイトルは『螺旋館の殺人』、本格推理ものだ。ある日、作家志望の若い女性が自らの作品を手に訪ねて来...
螺旋館の奇想
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
ミステリ界の大御所が、秩父の山荘で10年ぶりの新作執筆に取りかかっていた。タイトルは『螺旋館の殺人』、本格推理ものだ。ある日、作家志望の若い女性が自らの作品を手に訪ねて来る。その後の原稿紛失、盗作疑惑……奇妙な事件の果てに待つものは? 折原ミステリの原点である精緻な多重トリックが冴えに冴える!
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
これは・・・本格なのだろか・・・。
2005/09/02 10:48
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
多重トリックもの。トリックがいくつもあるのじゃなく(それは複数トリック)て、読み手に「ああ、なるほどそうだったのかー。」と思わせたそれがまたトリックで。「ええっ!そう来たか!ドンデンだったなぁ!」と思わせたのがまたトリック、みたいな。
「〜館のXX」と言えばミステリ好きなら誰でもすぐに「綾辻行人」の名前を思い出す。本格、にカテゴライズされるそのシリーズは、ガッチガチのトリックミステリである。
それを期待してこの本を手に取ると、少し期待外れかも。「ちょっとお遊びの入った多重トリック入門」といった感の本書、ちょっと中途半端な感。初心者には、やはりそれでも頭こんがらがるかもしれないし、ミステリ好きには布石がバレバレ。あまりに分かりやすく看破出来てしまう。最初の「-田宮竜之介氏に捧げる」の時点で既に、んん?となる。作者が一体どの層を狙ったのか・・・。
本書はタイトルと装丁から行ったらがちがちの本格と取られがちだが、実際はユーモア交えたエンタテイメントミステリである。螺旋階段も言い訳程度に出てくるが、あまり意味を為してはいない。だからがちがち本格・新本格を期待しては本書を手に取らない方がいい。
折原ファンには、白鳥翔などおなじみの名前も出て溜まらんかもしれないけど、初読にはイマイチかも。