紙の本
タイトル通り
2016/01/08 01:36
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
殺人を犯してしまった男女の逃避行。振り込め詐欺や仲間内の殺しなど、まさに現代の歪を描いていて、タイトル通り。スポーツ小説のイメージもある作家だから意見、くらいイメージは受けるが、当然、様々な作品があっていいわけだし、これも堂場小説として評価したい。難を言えば、店舗がやや冗漫なことか。
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投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京の近郊からの逃避行の行き先が雪深い東北地方だった(犯人の出身地)ので、余計に暗くしている感じがある。決して東北地方が暗いというわけではではないのだが、著者の狙いなのかは解らないが、どんよりした冬の空の様に重くのしかかっている様だ。多分暖かい南国の島に逃げていたなら、結末も180度違ったであろうと思う。
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澤村慶司の第2弾
なんか行き当たりばったりの犯罪
登場人物の気持ちが伝わってこないこうゆう人間もいるんだろうけど、
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はっきりした動機がみつからない犯罪、当世の時勢を反映したストーリー、特殊な職業の人ではなく普通に暮らす人の犯罪を描くいた推理小説
ただ、犯人捜し、どんでん返しを楽しむというよりは、犯人を追う刑事の 執念や犯罪に対するスタンス、刑事を取り巻く人間模様を読ませるという感じ。
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どこぞでかなりの高評価されているのを見てから、文庫化を待っていたので即購入。
だがしかし(-_-)んー
最初に犯人の章がありますが(文庫カバーに書いてあるからネタバレでもあるまい)、ここで挫折しそうになりました。
変な表現ですが、愛せない犯人だな〜と…そもそもの人間性も、犯罪に走る動機も、その後の行動もなにもかも不快なので本当に読むのがつらい…
シリーズもの2作目ということで2章から主人公が出てきましたが、内心常に周りを値踏みしておいて、随所随所で俺は違う、俺には崇高な意志が、みたいな自分語りがはいり、
すみませんが正直鬱陶しい…
どんだけ異質さを強調したいといっても硬派にするつもりの警察小説にアフロ出すとか、そんなことでしかキャラ立てられないのかしらと普通に気持ちが離れます。
後味も決していいものではなく、脇キャラも特にステキでもなく、流れが読めてからはもうただ読了のために読みました…
最初3にしてコメント書き始めたんですがやっぱり2にします。
たぶんもうこの作者のものは読まないかな〜(-_-)
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2時間ドラマが放送だということで読んでみた。
行き当たりばったりの犯罪、動機がはっきりとしない犯罪を扱った小説だという感じがした。
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捜査一課・澤村慶司シリーズ第二作。とはいっても、澤村が出てくるのは中盤にさしかかってから。今回の主役は逃亡する若い二人。
もやもやとした読後感。
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堂場氏のシリーズものとしては珍しく犯人の一人称で書かれているパートが多いです。
事件の背景に明確な悪意が乏しく、澤村も読んでいる自分もモヤモヤしたまま終わってしまった印象。何か今後への布石なのか、そういう心理状態だったのか、疑問が残る一冊です。
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澤村慶司シリーズの第二弾らしい。犯人側の描写から始まって、暗転して、追う側の視線で物語が展開していく。大学生で振り込め詐欺の元締めの犯人がかつての同級生で同じく犯罪を犯してきた女性と偶然出会う、というとこが、どうにもこうにも不自然、物語と割り切っても、納得できない感じ。けど、酷評されてるほどどうしようもないってこともなかったけど。最後はしょぼい終わり方だったけど、まぁまぁ楽しめたと思う。
第一弾は高評価、これも読んでみたい。
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犯人の視点と刑事の視点から書かれた、逮捕劇。振り込め詐欺の出し子を殺害した日向は、地元で高校の同級生・井沢に出会う。井沢も子どもを凍死させた彼氏を刺殺していた。井沢に半信半疑な中一緒に国外への逃亡を試みる。
この本のキーワードは雪だろう。地元の雪深さを嫌い都会に出てきたものの、殺人を犯して雪国を迂回して日本海を目指したが、日向は雪の中で井沢に殴られ、井沢は日本海までたどり着いたが警察に捕まりかけ日本海に散った(とみられる)。
気になったのは、2人が憎むほど地元が嫌いだったこと。そして、最終的には井沢の方が日向より一枚上手だったが、それは「空っぽ」だったから。だが、それらの深い根っこの部分については釈然としなかったので、☆4つ。
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同じ時期に殺人を犯した同郷で同級生の男女。
偶然の出会いから二人で逃亡を始める。
昔から他人を見下してきた似た者同士。
犯罪を犯しながらも反省はない。
歪んだ若い二人の心はいつしかすれ違う。
2015.11.9
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19/10000
「歪」捜査一課・澤村慶司
堂場瞬一
元日にふさわしくない内容ですが、読み応えがありました。
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犯行側の視点と主人公の澤村の視点の両方から事件を見る構成で最初は主人公が全く出てこないので間違えた本を読み始めたのかと思って焦った
なんとなくすっきりしない薄気味悪い終わり方
女性が絡む犯罪だとちょっと信じられない精神構造の登場人物が出てくることが多いなぁ……
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澤村側の描写よりも日向側の描写が面白く読めた。ただラストはシラけたな。ここまで書いたならもう更に深く日向達の心理を掘り下げて欲しかった。
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警察小説のシリーズのはずなのだけれど、男女の逃避行に物語のほとんどが費やされている。
善悪の区別はつくけれど、何が悪いのかはわからない。
自分が生きるために、自分が思うように進んでいくために、何の逡巡もなく人を殺すことができる。
殺人という、人として高いハードルを越えることに対するためらいはない。
日向とはそんな男だ。
だが、日向をさらに上回る人間もいる。
日向にとって他人は踏み台でしかない。
ときには恭順の意を示しても、それはけっして本心からではない。
嘘も方便と言うけれど、自分以外の人間を信じない日向にとって重要なのは「利用できるか、できないか」。
それがすべてのはずだった。
真菜は日向のさらに上をいく。
周りの人間がみんな馬鹿に見えてしかたがない。
くだらないことで喜び、くだらないことで怒る。
見下していた人間を捨て、嫌いだった街を捨てた真菜。
人の幸せって何だろう?
人によって違うのだろうけれど、それは結局のところ幸せを感じるセンサーの違いなのだと思う。
周囲から見れば十分幸せなのに、「まだ足りない」と満足しない人もいる。
満たされない思いに追い立てられるように、もっともっと・・・と求めるだけで自分は何も努力しない。
何故なら、自分は与えられて当然の特別な人間だから・・・。
淋しい人だなと思う。
日向も真菜も、寂しくて哀れな人だと思う。
どこまで行っても、どれほどのものを手にしても、きっと彼らは満足しない。
人の痛みがわからない鈍さと、自分の痛みにだけ反応する敏感さは反比例するのかもしれない。