深いメッセージの込められた作品。
2019/10/31 12:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Caris - この投稿者のレビュー一覧を見る
(下巻まで通してのレビューです)
本作は、映画の逆襲のシャアではなく、書籍の逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレンと繋がっています。映画と書籍とでは細かい内容が違うので、そちらを読んでから本作を読むと混乱せずに済むと思います。
本編については、ネタバレせずにレビューをするのは難しいので、とにかく読んでくださいとしか言えません。小説として読みにくかったり、展開に飽きてしまったりしても、絶対に最後まで読んでください。全人類が知るべきメッセージが、読後にあなたを襲う事でしょう。
日本の政治家さんたち含め、お偉いさん方には是非読んでもらいたい一冊です。
ガンダムシリーズの一作として扱われるのが勿体ないくらいの、名作だと思います。
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個人的にはかなり好きな部類の本なんですが、一般受けはしないだろうなという感じの内容です。
ちょっと話が重いので、好き嫌いが分かれてしまうと思います。
特にラストがかなりきついので、誰も救われずに終わるという話は読んでいても辛いものがあります。
こんな腐った組織はつぶれてしまえばいいという考え方もわからなくはないです。
でも、紆余曲折があったとはいえハサウェイがシャアと同じ結論に至るというのは皮肉なものがありますね。
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普通の小説の感覚で読もうとしたら、軍事的な言葉やガンダム用語に戸惑いました。
「ベースジャバーって何?」とか「エプロンって?」とか。
難しい単語も多く、何度も辞書で調べたことか・・・。
ただ、この作品を読んだことで、他の作品でのシャアやブライトさんの考えにすんなり納得できました。
たとえやり方が極端だとしても筋が通っているというか、そんな感じがします。
実はまだ映画版、小説版ともに『逆襲のシャア』は未見なので、どちらとも観たり読んだりしたあとで再読したいです。
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久しぶりに読んだけど、やっぱ最後が壮絶ですよね。
てか、この下巻の為に上巻と中巻があると言っても過言じゃない。
さて、後は映画を待つばかりです。
(๑¯◡¯๑)
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しかし、どこまでもどうにも救いがなかった。
ただハサウェイがどうにかすっきりとした気持ちで死んで行ってくれていればいいのだけどという感じだ。
死んだ者よりも残された人間の心は傷ついているだろう。
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最終巻。結構、評価の高い作品だと思っていたけど、わたしにはあまり合わなかった。
ギギという存在もそうだが、あまりにも内容があっさりし過ぎている。
アムロのように人類の革新が現状を把握し、地球を救くという悲しいほどの楽観視でもないし、シャアのように地球に隕石を落とし寒冷化して人が住めない環境にし、地球の自然治癒を委ねるような強制的とも違う。地球に住み着くトップだけを粛正(殺害)していくという、中途半端にも思えるアフティーの活動。
最後には捕らえられて銃殺刑で死刑。死刑なる主人公など珍しく、それ故に映像化もしないんだろうと思う。
①人類の叡智が地球をも救う。アムロ
②人類を強制的に地球から追い出す。シャア
③人類を地球に縛り付けるトップを殺害する。マフティー
であれば、人類もまた自然から派生した産物であるならば、人もまた自然であり、人が自然を破壊するのは地球という自然がバランスをとろうとした結果ではないのか、といったUCへ続き。そこで④の選択肢が生まれるだろうか?
マフティーの資金面などを活動を支援していたクワック・サルヴァーとは誰だったのだろう?
それに、ケネスがマフティーの正体を隠していたのに、大将によって公にされてしまい、自分の息子が銃殺刑になってしまったことを知ったブライトのその後の心境はどうだったのだろう?
この物語での登場人物ではレーン・エイムが好きだった。あまり登場の機会はなかったけど、最新鋭の機体に乗りながらも自分の満足する成果を得られず、ゲン担ぎなどをする大佐をみて、「運で戦局が決定しているとは思いたくない、やはり実力だ」と負けている立場に言っているのだから、若々しくて好きだ。
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地球降下に居合わせた3人
マフティーのリーダーハサウェイ
クェスを思い起こさせるギギ
ハサウェイと対峙する連邦のケネス
するべきことをしたハサウェイとケネス、先が分かってしまっても止められなかったギギ
その結末は
迷い続けるハサウェイと、はかなくもろい気持ちの中でゆらぐギギの関係が、宇宙世紀の主人公たちをなぞっていて、切ない
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映像化を求める声がけっこうあるらしいけど、やったらやったで0080並みに地味になるんだろうなあ。 一通り読んでみて、面白いと思ったから映像化を求める声が出るのもよくわかる。大団円を求める人には薦められない作品。
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10代で読んで、30代で読み返し、改めて心に残った。
友情、愛情、理想、現実。
報われない話だが、ハサウェイ、ケネス、ギギ、ブライト、思い思いの立場、理想、の交差に改めて胸に来るものがあった。
「これまで、僕に関係してくれて、僕に豊かな人生を提供してくれた人びとすべてに、心から感謝する。」
久しぶりに読み返して、本当によかった。
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最後どう終わるのか気になっていたけど、こういう終わり方だったんだな…
ガンダムUCのあと、ブライトがどういう人生を送ることになるのかが気になって読み始めたんだけど、なんとも言えなかった。
彼はシャアやアムロ、カミーユらとは違い、現場の指揮官として戦わなければならなかったこと、だから生き残り続けてしまったことが、良かったことだったのか…
ケネスやレーンなど、魅力的なキャラクタがとても多いので、やはり映像化して欲しかったなぁというのが正直な感想。
あとはもう少しハサウェイがどうやってマフティーになっていったのかの描写があると、より彼の行動の説得力をもたせるかなぁと思った。
※ちなみに、私が図書館で借りたのは初版だったので、誤字脱字が沢山あったw これでよく商品として出せたなぁというレベルで。
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僕はこの本の終わり方が好きではない。
そもそも読む前に考えておくべきだった。
富野監督はfirst小説版でアムロを殺しZテレビ版でカミーユを廃人にし、Vでシュラク隊全員を殺したのだ。露骨なテロリストとして描かれたハサウェイがまともな死に方をさせてもらえるはずはなかった。
ハサウェイがマフティー・ナビーユ・エリンだとわかっている准将が、ブライトに息子殺しをさせることを忍びなく思って友達である自らが処刑したところまでは良かった。それで終わってくれても良かったと思う。
それが後腐れない綺麗な終わり方として認めれる形だったのではないだろうか。
しかしその後マフティー・ナビーユ・エリンの銃殺刑の報をマフティー=ハサウェイであるとして報じたとあった。死後も政に利用されたというのはテロリストの末路としてはよくできているが、ガンダムの主人公としては余りにも不遇な最期だったとどうしても思ってしまう。ハサウェイに対して余りにも救いのない話だった。
第四十版
p.90 l.9:ペーネロペーがべーネロペーになってた
たぶん誤字
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閃光のハサウェイ。ファーストからゼータ、シャアの反乱などの一連の流れの集大成となる作品。
主人公はあのハサウェイ。どうやら設定では25歳と大人の設定。
彼がマフティーとなり、連邦軍に対して反旗を翻す話。
昔から存在は知ってはいたものの、なかなか手にする機会がなかった。
読後感の感想は他の感想でもあるが、なんとも言えない感じだった。
富野さんの賛否両論はこういった締め方にもあるのかもしれない。
とりあえず、シリーズの完結作として読んでおくといいでしょう。
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2012.12.13 推薦者:ヴァネッサ(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-243.html)
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「閃ハサ」最後まで面白かったー!MS戦の見せ場よりも、感情を描いた物語だったという印象があって、それは小説に適した表現だったのかも。最後も良かったなぁ・・・。
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1990年刊行。
いやぁ、確かに、このラストは何とも言えない寂寥感を感じざるを得ない。
元々、著者は、Ζガンダム放映時に、「ファーストが描く輝かしい未来とは対極の、現状認知の物語を描くんだ、」と絶えず発信してきた。この極地がこの作品と言って過言ではなかろう。
また、温室効果ガス(CO₂だけではない)の人為的な大量放出に伴う地球温暖化・環境異常変動が現実のものとなった現代において、本作が斜めから切り取って見せる人間の救い難き業は、今ここにあるもの同じだと思わざるを得ない。
いつの時代も変わらないというべきなのか。それとも、21世紀前半期を予見した書というべきなのだろうか。