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サイボーグ・フィロソフィー : 『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』をめぐって
著者 高橋透 (著)
先端テクノロジーは私たちをどこへ連れていこうとしているのか。私たちは、このテクノロジーを受容することで、どのように変容するのか。人間は何になろうとしているのか。人間である...
サイボーグ・フィロソフィー : 『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』をめぐって
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サイボーグ・フィロソフィー 『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』をめぐって
商品説明
先端テクノロジーは私たちをどこへ連れていこうとしているのか。私たちは、このテクノロジーを受容することで、どのように変容するのか。人間は何になろうとしているのか。人間であるとはどのような意味なのか。
目次
- はじめに
- 第1章 浸透しつつあるサイボーグ(01 日常のテクノロジー風景
- 02 デジタル・テクノロジーの構造分析、そしてサイボーグ化へ)
- 第2章 ブレイン‐マシン・インターフェイスとナノテクノロジー(01 ブレイン‐マシン・インターフェイス
- 02 ナノテクノロジーとサイボーグ)
- 第3章 サイボーグと『攻殻機動隊』(01 『攻殻機動隊』
- 02 「ゴースト」)
- サイボーグは永遠に生きるのか。-森博嗣『スカイ・クロラ』をめぐって(01 不死と再生
- 02 『スカイ・クロラ』と再生するキルドレたち)
- 第5章 サイボーグの心(01 ハーバーマスの『人間の将来とバイオエシックス』
著者紹介
高橋透 (著)
- 略歴
- 東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻満期退学。同大学文化構想学部教授。専攻は、表象・メディア論。著書に「サイボーグ・エシックス」など。
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紙の本
サイボーグという存在をどういう風に考えればいいのか
2009/11/18 23:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、早稲田大学のメディア関係の教授。
副題には、押井さんの監督作品が上げられていますが、
実際、触れられているのは、全体の紙幅の2/5ぐらいで、サイボーグ(クローンも含む)
についての最先端の考え方と理解について書かれたものです。
よく手塚さんは、自身の作品や発言の中で全体のパーツの9割以上がロボットな生命体は、
生命体じゃなくて、ロボットといえるのではないかみたいな?問題定義をしていましたが、
本書でもよく似た問題定義はされています。
部品として(物)の人体、(骨なんかがあげられています)そしてゴーストと士郎正宗が呼ぶ、
(本書では、押井版、SAC版、士郎版それぞれものゴーストの定義が紹介されています)
生命としての揺らぎ、精神、魂の揺らぎ、、。
どの辺で折り合いをつければいいのか、正に模索中といったところ、、。
本書で上げられている課題や技術は、その考え方、捉え方自体を、
SF映画、SF小説から助けてもらわなくてはいけないように、
(押井さんは、実は、若い頃SF作家になりたかっと言うほどのSFファンで
SFとして自身の作品を取り上げてもらって喜んでいると思います)
実用化されたいるものは殆どありません。
著者のサイボーグに対する考え方も最後に
サイボーグとは、物と人との間を揺らぎたゆたう存在と、纏めて書かれていますが、
"たゆたう"という言葉を使っているように
その捉え方自身に曖昧なものを多分に含んでいます。
なんか、読んでもはっきりしなかったのは、事実。
自分でその定義や捉え方を掴まないといけないみたいです。