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君は隅田川に消えたのか 藤牧義夫と版画の虚実
著者 駒村吉重
いま美術界を揺るがす最大のミステリー! 藤牧は生きているのか死んだのか、彼の作品は誰が作ったのか? このところ急速に評価され始めた戦前の版画家の生き様を描くノンフィクショ...
君は隅田川に消えたのか 藤牧義夫と版画の虚実
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商品説明
いま美術界を揺るがす最大のミステリー! 藤牧は生きているのか死んだのか、彼の作品は誰が作ったのか? このところ急速に評価され始めた戦前の版画家の生き様を描くノンフィクション。
目次
- プロローグ よみがえった遺作と伝記
- 第1章 幸福なとき
- 第2章 父のすべてを忘れない
- 第3章 図案家修業
- 第4章 創作版画というトレンド
- 第5章 「描くが如くに彫る」
- 第6章 かんらん舎と遺作展
- 第7章 ヨーロッパ現代美術へ
- 第8章 「気まぐれ美術館」の人
- 第9章 思想。右と左の青春
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書店員レビュー
鋭く自在な彫りにより...
ジュンク堂書店新宿店さん
鋭く自在な彫りにより浮かび上がる光と影の対比を、卓越した構成感覚のうちに落とし込んだ清冽きわまる版画作品と、そして何よりもあの奇想にみちた『隅田川絵巻』の作者として、今なお一部に記憶される昭和初期の画家・藤牧義夫。かねてから藤牧の絵と人物像に関心を抱いていた著者の駒村はしかし、偶然目にした美術同人誌『一寸』のとある連載記事の内容に愕然とさせられる。寄稿者は「大谷芳久」、藤牧再評価のきっかけとなった戦後初の個展を手がけた、画廊『かんらん舎』の主である。足掛け10年にも及ぶ執拗な調査と検証の繰り返しの末に大谷は、遺された藤牧作品をめぐる一連の不可解な事情について、ある途方もない結論に至りついていた。巷に流布する、哀れを誘うようなひ弱な人物像の虚実についても同様である。そのふたつの出所に関わる人物はただ一人。徐々に疑惑の全体像も見えてくるのだが・・。自ら大谷のもとを訪れ、ひとつひとつ疑問点を洗い直しながら、著者はこの魅力あふれる不世出の画家の真実の像に迫ってゆく。何よりも絵そのものに向き合うことで挟雑物を取り払ってゆく大谷の眼力と執念。それに寄り添う著者の筆。美術界震撼の衝撃作。新宿店井上