- 販売開始日: 2014/03/08
- 出版社: KADOKAWA
- レーベル: HARTA COMIX
- ISBN:978-4-7577-1180-8
少年少女 1巻
著者 著者:福島 聡
「生きる不思議、死ぬ不思議」をテーマに少年少女を通じて生死のドラマを描くジュヴナイル読切連作シリーズ『少年少女』シリーズ第1巻。アクション、コメディー、ホラー、ロマンスな...
少年少女 1巻
商品説明
「生きる不思議、死ぬ不思議」をテーマに少年少女を通じて生死のドラマを描くジュヴナイル読切連作シリーズ『少年少女』シリーズ第1巻。アクション、コメディー、ホラー、ロマンスなどジャンルの違う7作品を収録。
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達者。
2003/01/08 04:51
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、絵が達者である。絵がうまい、ということは、プロであるのなら当然の前提のようだが、登場する人ひとりひとりの表情の描き方、微妙な感情の推移の表現がリアルで、まさに「表情豊か」という言葉そのままの感じだ。そうした「細部にまで行き届いたまなざじ」という要素まで含めた「絵のうまさ」、だ。ものすごく突出した観察眼を持っている。
それと、「少年少女」というタイトルそのまま、「少年少女自身」まっすぐに見据えて描かれた作品である、ということも、改めて強調しておきたい。
「少年マンガ」、「少女マンガ」という呼び方があったとしても、それは「少年(あるいは少女)をメインの購読層として想定されたマンガ」ということであり、現実にいそうな「少年(あるいは少女)」自体を描いた作品、というのは実はきわめて珍しい。今、「前例があるかな?」と記憶をまさぐっても、とっさには作品名が想起できなかった。
強いていうのなら、「少年(あるいは少女)マンガ」とは、「少年(あるいは少女)」の願望を引き出すか描くために存在するマンガ、ということになろうか。その伝でいけば、この作品集に納められている作品は、あきらかに強いていうのなら、「少年(あるいは少女)マンガ」とは、違った文脈で描かれている。
収録されている作品の舞台や時代はまちまちだけど、「そこにいる人々」は紛れもなく我々と同じ悩みや痛み、心性をもつ「ご同輩」であり、言い換えると、「かつてそんなだった自分自身の姿」だ。
これ以上特に語るべきことはなし。この表現力を、堪能すべし。