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ダブル・ダブル
著者 エラリイ・クイーン (著) , 青田勝 (訳)
エラリイ・クイーンが懐かしのライツヴィルに赴いた時、すでに三つの謎があった…… “町の隠者″の病死、 “大富豪″の自殺、そして “町の呑んだくれ″の失踪。だがこれは、来る...
ダブル・ダブル
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ダブル・ダブル (ハヤカワ・ミステリ文庫)
商品説明
エラリイ・クイーンが懐かしのライツヴィルに赴いた時、すでに三つの謎があった…… “町の隠者″の病死、 “大富豪″の自殺、そして “町の呑んだくれ″の失踪。だがこれは、来るべき連続殺人の単なる発端にすぎなかった!古い童謡に憑かれたように犯行を重ねる殺人鬼に、さすがのクイーンもなす術がなかった!
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センチメンタル・ロマンチックな部分も悪くない
2019/09/01 02:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ダブル・ダブル』はライツヴィルシリーズ第4弾。今回エラリイがライツヴィルに赴く理由は、謎めいたライツヴィルで死んだ人のことを報じる新聞の切り抜きが続けて送られてきたことと、その中に「失踪した」と報じられていた「町の乞食」と呼ばれる男の娘リマ・アンダーソンがエラリイに助けを求めてきたことです。エラリイはこの森の妖精のようなリマに恋してしまったようでした。取り敢えずひどい恰好をしていた彼女に服を買い与えて、それから一緒にライツヴィルに向かい、一文無しの彼女に職の世話をするあたり、恋というより保護者のようですが、時々彼女のふるまいにどぎまぎしているのが新鮮です。
エラリイがライツヴィルに滞在するうちに連続殺人とは言い切れないものの、大富豪、貧乏人、乞食、泥棒の順に死んでいくことから古い童謡にちなんだ殺人かもしれない可能性が出てきます。そして次に狙われるであろう医者のドッド博士の家に滞在することにしますが、彼も事故か殺人か分らない死に方をし、次は彼の遺産相続や遺言書を扱った弁護士が狙われるのではと、弁護士に警告しますが、その甲斐なくその弁護士も事故か他殺か分からない死に方をします。
このように童謡になぞらえて次々と人がなくなっていくのはアガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」とコンセプトが被るところがあり、一度は出版を断念したそうです。
この物語の特徴は最後の最後まで連続殺人が起きているとは言い切れないところでしょうね。殺人の証拠が挙がらないために警察の協力も今一つ得られず、手掛かりのないまま時が過ぎて行ってしまうところがややもどかしい感じです。
でもライツヴィルの細やかな街の描写やエラリイのこの街に対する愛着、リマに対する保護者的愛情、リマの恋愛と結婚などセンチメンタル・ロマンチックな部分も悪くないですね。
紙の本
動揺を利用した犯人。運命にとらわれた犯人
2017/05/29 21:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ライツヴィルで童謡に出てくる職業の人々が次々と殺害されていく事件が起こる。なぜ童謡の歌詞通りの人たちが殺されていくのかさっぱりわかりませんでしたけど、その理由は意外なものでした。犯人の動機が不明ということで、エラリイが最後の最後まで苦戦した事件となりました。