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歴史問題は解決しない
著者 倉山満
「もし永遠に敗戦国のままでいるのが嫌ならば、歴史問題の本質に向き合うべきである」――新進気鋭の論者が戦後を終わらせるべく、日本国民に覚悟を迫る。日本を敗戦国のままにさせる...
歴史問題は解決しない
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歴史問題は解決しない 日本がこれからも敗戦国でありつづける理由
商品説明
「もし永遠に敗戦国のままでいるのが嫌ならば、歴史問題の本質に向き合うべきである」――新進気鋭の論者が戦後を終わらせるべく、日本国民に覚悟を迫る。日本を敗戦国のままにさせる体制=戦後レジームからの脱却を、いったい日本以外のどの国が望むのか? 中国、韓国はもちろん、アメリカでさえ本音では望んでいない。安倍晋三内閣が仮に六年続くとしても、歴史問題の解決に六年間は短すぎる。むしろ、そのような期待を抱くほうが日本の国益に反するであろう。序章 安倍内閣が「歴史問題」を解決できない理由第1章 近代の前提――歴史問題を解決させたくない第2章 ウェストファリア体制と反近代の衝動第3章 ヨーロッパ近代の成立と身勝手な「文明」の押しつけ第4章 総力戦では歴史認識こそが最大の武器第5章 日本は敗戦国から抜け出せないのか終章 敗戦国から抜け出す方法
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紙の本
戦後レジームからの転換が難しい理由はこの本に書いている
2022/02/06 11:28
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投稿者:もちお - この投稿者のレビュー一覧を見る
1945年の無条件降伏をもって、日本は敗戦国となった。隣国は日本が敗戦国でなくなることを望んでいないし、日本政府自体が敗戦国であることを追認しているというのが本書の主張の1つ。もう1つは日本が敗戦国になる前の世界の状況。文明国であった日本と辺境の地で野蛮な戦争を繰り返した西洋。その西洋がお互いを潰さないために、作ったルールがウエストファリア条約で西洋の国にはそれを適用するものの、アジア、アフリカには適用せずに植民地支配を続ける。そこに出てきたアメリカ。アメリカには西洋のような戦争の歴史がないため、西洋の枠組みが理解できない。がゆえに、アメリカが覇権をとったときに、ウエストファリア体制以前の世界に戻ってしまい、その大戦相手となった日本は壊滅状態になった。教科書で習う歴史とは異なる史観で、この事実を前にすると日本が独立国なのか混乱してくるが、面白い一冊には間違いない。