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機械じかけの猫(下)
著者 トリイ・ヘイデン (著) , 入江真佐子 (訳)
自閉症と診断された九歳の少年コナーは、常にぬいぐるみの猫をお守りのように抱いて手放さず、何度も奇妙な言葉をつぶやく。やがてその言葉は、彼の母親の恐ろしい過去を掘り起こして...
機械じかけの猫(下)
機械じかけの猫 下
商品説明
自閉症と診断された九歳の少年コナーは、常にぬいぐるみの猫をお守りのように抱いて手放さず、何度も奇妙な言葉をつぶやく。やがてその言葉は、彼の母親の恐ろしい過去を掘り起こしていくが……救いを求めてさまよう心の軌跡を、圧倒的筆致で描く渾身の大作。 /掲出の書影は底本のものです
著者紹介
トリイ・ヘイデン (著)
- 略歴
- 〈ヘイデン〉1951年米国生まれ。教育心理学者。スコットランド在住。著書に「シーラという子」「愛されない子」「子どもたちは、いま」など。
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紙の本
確かに、読み応え十分な良質の小説
2007/11/01 15:35
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
コナーはだんだんと物や人に興味を示し、対話が少しできるようになった。だが、意味不明のことも言う。幽霊を怖がってもいる。ローラの話も、空想から現実の過去の話になってくる。このふたつが重なった時、ジェームズに一つの回答が見えてきた・・・
これは推理小説とも言えそうだ。
「現実と空想をたくみに織りまぜ、救いを求めてさまよう心の軌跡を圧倒的筆致で描く驚愕の物語。」との宣伝文句も誇大ではない。
確かに、読み応え十分な良質の小説である。
しかし、悲しみは次世代にも影響してしまうので、怖いですねぇ。教訓としては、子ども同様、大人も正直でありたいもの、かしら? でも、そう簡単にはいかないよね。うーん、生きるって難しい。心の傷をどう処理するか? 愛する対象との信頼関係、救いを誰にどう求めるか、後からいろいろ考えさせられます。
アメリカにも医療保険とか格差とかいろいろ問題はあるけれど、障害児への個別のセッションも素晴らしいし、精神病へのセラピーとかも、当たり前の感覚でできるのがいいなぁと思う。費用はお高そうだけれど・・・