紙の本
読むのが途中で止められない
2022/10/19 18:35
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投稿者:Pたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
情景描写が分かりやすく、イメージがしやすいです。
文章の端々に作者の毒が含まれてるのが好きです。
泣き笑いの展開等も合わせて笑えます。
電子書籍
作者のデビュー作
2021/09/11 12:00
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
「罪の声」にとても感銘を受けたので、この作者のデビュー作である「盤上のアルファ」を読んでみた。はっきり言って「罪の声」よりはかなり落ちる作品だと感じた。序盤の一章が本筋とはあまり関わりがないのに妙に力が入ってるし、何よりも他の作者の将棋を扱った作品と比べて対戦場面の記述に迫力がない。題名も内容を象徴しているとは思わない。
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「おまえは嫌われてる」。神戸新報県警担当記者・秋葉隼介は、たった一言で文化部に左遷され、将棋担当を命じられる。そんな秋葉の家に、突然転がり込んだのは、やけ酒の席で大喧嘩した同い年の不遜な男・真田信繁だった。背水の陣でプロ棋士を志す男が巻き起こす熱い感動の物語。小説現代長編新人賞受賞作。
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新聞記者・秋葉隼介.警察担当から社会部へ左遷され将棋担当を命じられる.そんな秋葉の家に突然転がり込んできたプータローの真田信繁はプロ棋士を目指していた.真田の情熱に触発され,いつしか秋葉は生き甲斐を取り戻していく.面白い.これぞドラマといった感じ.二人の出会いのシーンは久々にお腹を抱えて笑ってしまった.将棋を知らない人でも全然大丈夫.涙と笑いの感動物語を是非お試しあれ.
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内容(「BOOK」データベースより)
「おまえは嫌われてる」。神戸新報県警担当記者・秋葉隼介は、たった一言で文化部に左遷され、将棋担当を命じられる。そんな秋葉の家に、突然転がり込んだのは、やけ酒の席で大喧嘩した同い年の不遜な男・真田信繁だった。背水の陣でプロ棋士を志す男が巻き起こす熱い感動の物語。小説現代長編新人賞受賞作。
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ーーー真田信繁三十三歳。家なし、職なし、目標・プロ棋士。とてつもなく迷惑な男が巻き起こすかつてなく熱い感動の物語。
ハードカバーのときから気になってたのが文庫化してたので即買い。
男なら誰もが一度は憧れたであろう、実力が全ての勝負の世界。
その一つであるプロ棋士への道を一度は失いながらも背水の陣で食らいつく真田がすごく魅力的に描かれている。
不器用で不細工で不精髭な男を、いつの間にか真剣に応援してしまう。
ここで終わりはあまりに酷だろう、と思っていたら3月に続編が出たみたい。読みてえなあ!
頭を上げた男の目に、野性の光があった。
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神戸が舞台だったので親近感が沸いた。関西弁に抵抗がある人はちょっと読み辛いかと思うが。最後のオチに気付かなかった私はまだまだだなと。。。
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熱い本。
自分の夢に必死になる大人がかっこいい。
将棋というものの深さや、人を変えるだけのものがあると知れる作品。
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性格の悪さが災いし、県警担当記者から文化部に左遷されてしまった新聞記者の秋葉隼介。
失意の秋葉は行きつけの飲み屋でアマチュア将棋指しの真田と偶然出会う。
その日から秋葉と、人生の起死回生をかけて三段リーグ編入試験に挑む真田との奇妙な共同生活が始まった。
リーダビリティが高く、最後まで一気呵成に読んでしまいました。
信じる道しか進むことのできない男の熱い想いに魂が揺さぶられ、生きる力のほとばしりに火照ってしまいました!
登場人物たちの話す関西弁のリズムもテンポの良さを助長していて、緊張感の中に漂う適度なユーモアが読んでいて楽しかったです。
ただ、あっという間に読み終えた時は気づかなかったのですが、ちょっと構成のバランスが悪かったように思います。
秋葉が左遷されて慣れない文化部の記者として戸惑うくだりと、真田の悲惨な少年時代の回想シーンだけで小説の半分が費やされます。
前半はやたらと密度が濃いので後半はどんな怒涛の展開となるのだろうと期待してしまうのですが、真田が苦しみながら将棋に真剣に向き合うという、意外に常識の枠組みをはずれない王道展開に少し物足りなさを感じました。
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アマチュア将棋棋士・真田信繁が、プロを志して三段リーグ編入試験に臨む姿を軸に、将棋担当の新聞記者・秋葉隼介らとの交流を描いた作品。棋界を題材にした小説ということで、将棋ファンとして以前から気になっていた。読んでみると、なるほどおもしろい。将棋の勝負に対する真剣さは、おそらく将棋に詳しくなくてもじゅうぶんに伝わってくるし、まわりを彩る個性ゆたかな登場人物たちの造形も秀逸である。ただ、まだデビュー作であるゆえ、いろいろと粗削りな部分は目立つ。いきなり同居することになるのはフィクションだしご愛嬌ということなのかもしれないが、明日食うものにも困っていたような人が、気がつけば試験本番、明日にも仕事を辞めようかと思っていた人が、気がつけばすっかり将棋記者、というのはどうなのか。全部を描いていたらペイジが尽きてしまうというのは理解できるし、それを求めているわけではないのだが、もうちょっと途中のプロセスを叮嚀に描いてほしかった。最後に父親が出てくるのも個人的には微妙。肉親こそいちばんの存在というような、保守的な思想にちょっと毒されていないか? 最後は林との再会にしたほうが感動的であろう。
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将棋にかける男の思い。棋士を目指す崖っぷちの男と、将棋担当に「左遷」になった新聞記者の話。将棋のことを知りたいので読んでみた。楽しめたし、将棋の描写も魅力的だった。けど自分にはちょっと男臭すぎたかな。
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将棋の詳しい手などは知識がないが、知識がなくとも楽しめる青春小説だ。キャラ1人1人の個性がたっていて、物語にのめり込める。主人公の1人の新聞記者の仕事や業界の一端も垣間見れる。コントの関西弁のやりとりも魅力です。読後感もさわやか。デビュー作としてはかなりレベルが高い。
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初塩田。藤井旋風のこの機に読むべきだろうと思い、手に取る。早く続編が読みたいッ!!将棋の対局シーンの迫力、真田の将棋に対する想い、秋葉、静、加織など、キャラクタも良かった^^ 真田は無事三段リーグを突破出来るのだろうか?楽しみだ。
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初読み、と思ったら「女神のタクト」を読んでたので2作目。
「罪の声」がめっちゃ売れてる塩田氏です。
読むのはだいぶ先になりそうですので
私はそれ以前の作品も知っているのだという
神戸LOVEの私にははずしていけない感じでここに一読いたしました。
いえ、ブログに遊びに来て下さる方が
アップしてたので、興味もったのですがね。。へへ
これはデビュー作だそうですね、
面白かったです。
神戸の細かな地理が、わかりやす過ぎて嬉し過ぎました。。
将棋がわからなくても
物語のスピードについていけたのは
主人公の記者もも将棋はよくわからない
という設定だったからかな。
序盤の秋葉が文化部の記者に左遷されてからの
女流棋士の一件は
もう少し整理してもよかったかもと思いましたが。
登場人物の大半が癖があって、なおかつ性格が悪いという、
感情移入はなかなかできないですが
真山が、人生のこの先を思うと
怖すぎて眠れなくなる、というのが
リアル過ぎてツライ。
でも、男女の機微をわからない秋葉が不憫。
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「罪の声」「騙し絵の牙」に続いて読んだ塩田さんの3作目。
素直に面白く、胸の熱くなる再起をかけた物語。
ちゃんとうまくいくように、伏線が回収されていて、上手いし読みやすいし、将棋に興味がなかったとしても
読ませる本だった。
根はお人好しの秋葉も、気高いあの生き物のエピソードも、人物の会話も気が利いていて、飽きさせない。
と、本編はともかく、塩田さんの略歴にあった『「テロリストのパラソル」よ読んで作家を志す』の一文に、一気に親近感と応援の気持ちが沸き起こった。
藤原伊織作品が好きな人に、悪い人はいない!!
(に違いないと心から信じている)
「盤上に散る」を引き続き読む。