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おしまいの時間
著者 狗飼恭子 (著)
「誰かのバニラエッセンスになりたい。ないと何かが足りないって思われる存在に……」そんなリカコに高校時代の先生が自殺したという知らせが届く。しかも、友人は先生の子を妊娠して...
おしまいの時間
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商品説明
「誰かのバニラエッセンスになりたい。ないと何かが足りないって思われる存在に……」そんなリカコに高校時代の先生が自殺したという知らせが届く。しかも、友人は先生の子を妊娠しているらしい。二十一歳の春、すべてに臆病になっているリカコが過ごした、二度と戻れない季節。二十歳のデビュー作で絶賛された、瑞々しい感性が描く小説第三作。
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紙の本
生きることに揺れている時期の揺れた心
2001/02/08 13:57
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投稿者:ちゃうちゃう - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は大学生。まだ女性でもない、でも少女でもない。そんな揺れ動いている時期。なにもかも「否定」も「肯定」もできない時期。彼女の元に一通の知らせが届く。
「高校の時の先生が自殺しました」
何故、先生は自殺したのか? 何故、私のところにその連絡が来たのか? 「いずみ」さんって誰? 私のこと?
3人の「いずみ」さんと、自殺した先生の弟との不思議な心のふれあいを描いた、人生に揺れる青春物語です。重く、自己中心的になりがちなテーマを、軽く優しい視点から描かれている佳作。
読後感、雨が降って青い空が見えた後のような清々しくも優しい気分になれる一作です。