Ｗ．Ｗ．Ｗ　－ワールド・ワイド・ウォー２－

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投稿者：Caris　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

講談社ラノベ文庫は全くプロモーションをしない為、数多の作品の行き着く先は当然打ち切り。この作品もそうです。
多くの打ち切り作品は全貌を見ることなく消えてしまいますが、この作品は水樹先生が、残された長編用のアイデアを無理矢理圧縮して、しっかりと完結させてくれています。バトルシーンが少なくなったり、展開が早すぎたりと弊害はありますが、それでも満足出来ます。
正直言って、ラノベ主人公あるあるを体現した主人公も、全く作品に合っていないイラストも気持ち悪いのですが、それを取っても余りある程に作品に込められた気持ちが素晴らしいので、読後感は大満足なのです。我こそは、という方は是非読んでみてください。
本当に、水樹尋先生を初めとした優秀な書き手たちを生き殺しにし続ける講談社ラノベ文庫編集部は、万死に値すると思います。公式Twitterで書影をあげて「発売します」と言うだけで売れると思っているのなら、大間違いですよ。