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電子書籍
最強のプロ野球論
著者 二宮清純 (著)
日本野球が生んだ最高の選手たちの内面とは。投手は何を考え、打者は何を思ってプレーしているのか。一本のホームラン、一球のウイニングショットに秘められた思想を明かし、野球のワ...
最強のプロ野球論
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最強のプロ野球論 (講談社現代新書)
商品説明
日本野球が生んだ最高の選手たちの内面とは。投手は何を考え、打者は何を思ってプレーしているのか。一本のホームラン、一球のウイニングショットに秘められた思想を明かし、野球のワンダーランドにいざなう。(講談社現代新書)
目次
- 序章 究極の投球術──江夏豊論
- 第一章 打撃する心
- 1.イチローの打撃術
- 2.松坂大輔VS.イチロー──名勝負の序章
- 3.松井秀喜=進化する怪物
- 4.「前田智徳は死にました」
- 補説1 史上最強の打者は誰か
- 第二章 フォークとスライダー
- 1.究極のフォーク……野茂英雄/吉井理人/佐々木主浩/牛島和彦
- 2.スライダーの功罪……宣銅烈/成田文男
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紙の本
意外に面白かった
2001/12/21 10:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
二宮清純だしフカしたタイトルだし、あんまり期待してなかったけど面白かった。例えば松坂とイチローの対戦を一級ずつ丹念に解説するとか、まぁ野球馬鹿にとってはワクワクしますね。「誰が最強のバッターか」とか、ありきたりのテーマのコラムもそれなりに面白く読めた。「最強」かどうかは知らんけど。
紙の本
辛口コメンテータ二宮清純氏のプロ野球論。理論派にはうってつけの一冊。
2001/03/31 15:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:澤木凛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
二宮清純氏はスポーツライターで最近ではNHKのサンデースポーツにコメンテータとして出演している。辛口のコメントはなかなか聞いていて小気味いい。今のスポーツ界にあえて苦言を呈する人がいないから、彼のような理論派がどんどん厳しく言っていくべきだろう。
その彼が「プロ野球はけっして偶然で起きていることではなく、ミリ単位の微妙な駆け引きのなかで成り立っているものすごい世界だ」とその奥深さに切り込んだのが今回の著書である。いろいろ興味深い話は書いてあるが、江夏の21球を引き合いに出した上で「好投手はどこまで球を制御できるか」ということをイチロー対松坂の初対決を取り上げている。松坂対イチローは最初3打席連続三振を松坂が奪い「今日で(プロでやっていける)自信から確信にかわりました」と言わしめたので有名だ。二つ目の三振が捕手が構えたところと逆のコースに行っていることに二宮氏は注目している。イチロー自身もおもいも寄らないコースにきたことで全く動けず見逃しの三振にとられていることをあげて「松坂が投げる直前に感じてわざと逆球を投げたのではないか」と確信犯であることを取り上げている。そこにはモーションに入ってからも微妙な投球変更が出来る「ミリ単位の技」を二宮氏は絶賛する。それは出来るだけボールを長く持つ投手のみが可能にし、どの時点で球筋を変えることができるかがポイントだという。出来るだけ遅くまで変更がきく、それが究極のプロの技だというのだ。
江夏豊がどうして日本シリーズであのスクイズをはずすことができたか、それは江夏にその技術(投げる途中でコースを変更する技術)があり、それを捕手であった水沼も十分にわかっていたからだという。だからスクイズにでたとき、あわてずにあえて「ゆっくりと」立ち上がって江夏と意志疎通をした、そう決して偶然ではない。ゆっくりとたちあがることで「はずせよ、お前ならできるだろう」意志疎通をしたのだ。あわてて立ち上がっては捕手が動揺したに過ぎない、ゆっくりとたちあがることで二人で「確信犯」になったのだ。
けっして偶然から生まれるものではない、その素晴らしさに気がつくかどうかで野球観戦というモノはかわってくる。理論派の野球観戦者には必読の書である。
紙の本
活躍するにはわけがある
2001/02/16 22:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーたま - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫然とテレビ観戦しているだけではわかりにくい、プロ野球選手の技術の高さをあますところなく伝えている。イチローや松坂大輔の超人的能力の論理的分析からは、活躍の背後にある素質や努力が伝わってくるようだ。
関係者の証言をもとに「史上最強のバッター、ピッチャーはだれか」という疑問を解くことにも挑戦している。結論には疑問を感じる読者もいるかもしれないが、説得力は十分。