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暴走老人!
著者 藤原智美 (著)
役所の受付で書類の不備を指摘され突然怒鳴り始める。コンビニで立ち読みを注意されて逆ギレし、チェーンソーで脅しをかける――。わずかなことで極端な怒りを爆発させる老人たちの姿...
暴走老人!
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暴走老人! (文春文庫)
商品説明
役所の受付で書類の不備を指摘され突然怒鳴り始める。コンビニで立ち読みを注意されて逆ギレし、チェーンソーで脅しをかける――。わずかなことで極端な怒りを爆発させる老人たちの姿から、その背後にある社会や生活意識の激変を探り、人間関係の問題を指摘して、「暴走老人」の新語を世に定着させた話題の書。
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紙の本
キレ者
2012/03/10 23:22
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る
数年前、突然、キレる老人が増えてきた、というニュースがよく流れた。
「暴走老人」という言葉があちこちで使われたが、本書は、その言葉を世に定着させた本らしい。
老人の暴走を「時間」「空間」「感情」をキーワードに考察している。
「老人」だけを問題にしているのかと思っていたが、読み進めていくうちに「老人」だけに当てはまる話ではない事に気がつく。
突然、キレるのが目立ったのがたまたま「老人」というだけなのだ。
「暴走老人」という言葉が先か後だったかは忘れたが「クレーマー」「モンスターペアレント」等という言葉もある。
また、そういう言葉にはなってないが、「子供」「青年」「中年」も突然、キレる事がある。
その根っこになる原因の一つとして、一番、印象に残ったのは
「コミュニケーション能力の不足」
「キレる」という事は、一方的なコミュニケーションの断絶、対話の拒否。
インターネットや携帯電話が普及し、コミュニケーションの手段は格段に進歩したはずだが、皮肉にも直接、人と対話する能力は低くなってしまったのだろうか。
コミュニケーション能力、と言われたら、自分は高い方ではない、というより低い方に分類されるので、あまり偉そうな事を言えた義理ではないが・・・。
やろうと思えば、かなりの事がメール等、人と面と向かう必要なく、話をする事ができるが、人と直接、話をする機会とメールで済む機会があったら、直接、話をする方を選ぶようにしたい。