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石の話 黒井千次自選短篇集
著者 黒井千次 (著)
夫婦の間に流れた時間の持つ意味の落差を象徴的に捉えた表題作「石の話」、上司との関係にしこりを生んだネクタイをめぐる騒動を追った「首にまく布」、隣家の庭に出現したプレハブの...
石の話 黒井千次自選短篇集
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石の話 黒井千次自選短篇集 (講談社文芸文庫)
商品説明
夫婦の間に流れた時間の持つ意味の落差を象徴的に捉えた表題作「石の話」、上司との関係にしこりを生んだネクタイをめぐる騒動を追った「首にまく布」、隣家の庭に出現したプレハブの子供部屋の日ごとの変貌がもたらす波紋を綴った「庭の男」等、家庭や職場に紛れ込んでくる違和を妙趣あふれた筆致で描いた9作品を収録。初期作品から近作まで、著者の歩みを辿る自選短篇集。
目次
- ビル・ビリリは歌う
- 首にまく布
- 声の山
- 石の話
- 袋の男
- おたかの道
- 夜と光
- 庭の男
- 散歩道
- 著者から読者へ
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紙の本
「石の話」の展開にはドキリとさせられる
2024/02/01 10:55
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒井氏の作品を読むのは2017年の「群棲」以来だ、隣の芝生は決して青くないということがわかる面白い連作でまた黒井氏の作品は読みたいと思っていたのだが前作を読んでから結構時間がかかってしまった、面白いのに古本屋でしかお目にかかれないのだ。この作品集は「黒井千次自選短篇集」で氏の20代の終わりの作品(ビル・ビリリは歌う)から60代の作品(散歩道)まで収録されている、いずれも文庫本として30ページ程度のもので、氏は「短編というのはこれくらいが座りがいい」と文庫内の「著者から読書へ(これがあるから講談社文芸文庫が好き)」で語っている、私も同感。作品の中では主人公の年齢と私との年齢が近い「おたかの道」「石の話」「散歩道」が好き、とくに「石の話」の展開にはドキリとさせられる、ひょっとすると妻もそう思っているかもと