紙の本
再放送してほしい&次の大会も放映してほしい
2015/10/31 23:43
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投稿者:十楽水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
早月尾根を駆け上がるのはすごい。カニのよこばいもひょいひょいと行ったのかな。トレランシューズでどうして滑落しないのか。確か雨天もあったはず。眠らずにどこまで連続行動できるというのか。とにかくすごいトレイルランナーたち。幻視、幻聴体験の記録としても貴重ではないでしょうか。
そんな大縦走レースを撮影したNHKもすごい。舞台裏の描写も面白い。技術がすごい、資金力もすごい。民放ではまねできない。なんといっても、撮影したランニングカメラマンがすごすぎ。
紙の本
テレビの裏側をさらに詳しく
2017/09/18 11:25
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投稿者:なびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKで放送したトランスジャパンレースの裏側を出版したもの。
テレビだけでは分からない出場者の心のうちを知ることができる。
完走目的の人、優勝を狙っている人さまざまですが、出場するだけでも
厳しい基準をクリアしなければならず、いずれも超人的な体力の
持ち主。
そんな人たちでも睡眠不足からくる幻聴やケガに悩まされ、途中で
脱落していくレースの厳しさが伝わってきます。
大変さを知っても、何回かに分けて一度は同じコースを走破してみたい・・・
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日本海からアルプスを超えて太平洋(駿河湾)までを制限日数8日間で駆け抜けるという信じられないレースが描かれています。
昨年NHKで放送されたのを観て衝撃を受けました。本書はさらに情報が追加されています。読みながら放送された内容が脳内で再生されました。
幻覚や幻聴、意識朦朧としながらもゴールを目指す姿に感動します。しかもこのレースには、賞金、賞品が一切ありません。それでもゴールを目指して走るんです。たとえレースが終わってしまっても走るんです。
なぜ走るのかは参加者個々に理由は違うようですが、きっと完走した時には何かを見つけているのでしょう。
改めて限界というのは、自分自身が作ってしまっているんだと感じました。目標を高く置くことにより、自分が想像している以上の自分に会える気がします。
後日談として、こんなに過酷なレース参加者もレースが終わってしまえば普通の人として日常生活を送っている姿を垣間みることができました。逆に言えば、誰にでもチャレンジするチャンスはあるということでしょう。
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NHKスペシャルのテレビは中部地区版も全国放送版の両方とも何度も見たが、その上でもこの本にはテレビでは出てこなかった裏方、選手の心の動き、歴史、等の追加的内容が含まれており、十分に楽しめるし、読む価値はある。また、この本を読むだけでも、テレビの感動と全く同じものが得られる。
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読んでいたら、またシーカヤックで長距離の島渡りをしたくなりました。シングル艇で。多分、そういうメンタリティで大きく間違っていないはず。
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富山から静岡迄、日本アルプスを突っ切って415kmを一週間で走り切るトレイルレースを追い掛けたNHKドキュメントの書籍化。
スゲエです。
ただし、すげえのは文章でも構成でもなく、そんなレースに挑む人がいると言う事実。
文章は平坦でさくっと読める割には、読み辛い。登場人物が多くて視点がくるくる切り替わる、そのテクニックが稚拙。
何度も前を見返さないと、判らない。
放映された番組の方を見てないのだが、そっちに興味湧き。
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日本海から太平洋まで、1週間以上に及ぶ山岳耐久レース。これほど過酷なイベントは他には考えられないだろう。
強靭な選手たちと、時には遠くから、時には密着して、適度な距離を保ちつつ、的確に迫るNHK取材班の力量が素晴らしい。一気に読み進めてしまった一冊です。
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日本海富山湾から太平洋駿河湾までの約400Kmを1週間で走破する過酷なレース。
トップレベルの選手になると、レース中の睡眠時間は平均3時間!
アルプス縦断中には突然の雷雨に襲われ、終盤となるロードレースでは疲労からくる幻覚症状など予期せぬ数々の困難に見舞われるが、それでも完走を目指し走り抜く選手たち。
レースのように刻々と状況が変わりゆく展開の文章に惹きこまれ、一気に読んでしまった。
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すごく面白くて一気に読み!エキサイティングなレース展開はもちろん、選手一人一人のキャラが漫画のように個性豊かで、このレースをめぐるそれぞれの人生ドラマがこの闘いをより興味深いものにしている。
読む前はフィジカルエリートたちが颯爽と山を走り抜けるレースを想像していたが、実際は全然違っていた。参加者は、もともと驚くほど『普通の人』である。メタボ対策に40過ぎてから走り始めたサラリーマンだったりとか、学生時代は帰宅部でリレーのお荷物だった青年だったりとか。とても意外であった。(もちろんスポーツエリートもいる)。
そして、走り抜くために必要なのは、(走力は基本条件として、)不屈の精神力なんじゃないかと思った。疲労や眠気や怪我、幻聴・幻覚、高山病、豪雨や突風や雷、野生動物…困難のフルコースの中を満身創痍でゆく姿は、読んでいるだけでも辛く、全く楽しそうじゃない。
それでも、なぜ走り続けるのか?その理由は選手それぞれ違う。勝利やタイムにこだわるものもいれば、マイペースに冒険を楽しむ者もいる。仲間との出会いや連帯を求める者もいれば、自己の内面との対話を求める者もいる。共通しているのは、山が好き、走るのが好き、そして胸にとても熱いものをもっているということだ。放映後、『選手全員が特定の宗教団体に属しているのではないか?』という視聴者からの声もあったというのは、とても面白いエピソード。
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書き手の熱意が伝わってくる。
あと、選手の決断も。
モッチーにやんちゃだった時期があったなんて意外。
勇気をもらえる本でした。
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面白い、面白い。凄い、凄い。この本は、日本海から太平洋まで北アルプス、中央アルプス、南アルプスを走って(!)縦断するレースのドキュメンタリー番組を書籍化したものだ。放送されたNHKスペシャルには2つのバージョンがあって、最初に放送されたものを観た時、もの凄い衝撃を受けた。その後、別のバージョンを観てその凄さに改めて感動したのだが、この本を読むと放送されたシーンの詳細な状況やレースの過酷さがよりリアルに理解できて、それが想像を超えたレベルのものであることに番組を初めて見た時以上の衝撃を受けた。
「このレースの思い出だけで生きていける。」という選手のコメントにひたすら感動。
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小学生の頃にみたアニメで『チキチキマシン猛レース』
と言うのがあったが読んだあと思い出した。
持てる体力と叡知を尽くして日本海から太平洋まで走りきる。山と走るのが日課になりつつある自
分とそう変わらない年齢の選手達がTVとは違った側面で描いてる所が印象に残った。フルマラソンの10倍、富士登山7往復と言う単純なたとえだけではなく『人はなぜ走るのか』と言う本質的な問いを投げ掛けている。
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NHKで放映された、トランスジャパンアルプスレース(TJAR)のドキュメンタリーでは扱えなかった部分も書かれている。
TJARは、富山湾をスタートし、北アルプス、中央アルプス、南アルプスを縦断し、駿河湾に至る415km、累積標高差27,000mを8日間以内に自分の脚だけで踏破するレース。
賞金や賞品もなければ、知名度が高いわけでもない。
例えば参加者の1人である湯川さん(45歳、広告代理店部長職)は、勤務先のビルの非常階段を使ってトレーニングしている。
45階から地下5階までを約9kgの荷物を背負って時には3往復すると。
部長職という多忙な人までも惹きつけるこのレース。
人はなぜ走るのだろうか?
レース中のインタビューなどから各参加者の答えの一端が垣間見えた。
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非常食の基準 カロリーメイト1グラム当り5kcal
スタートは、8月12日0時
早月川河口~馬場島~北アルプス(剱岳~槍ヶ岳)~上高地(cp)(8月14日8時)~
境峠~木曽駒高原スキー場~中央アルプス(木曽駒~空木岳)~駒ヶ根~市野瀬(cp)(8月16日17時)~
南アルプス(仙丈ヶ岳~三伏峠~茶臼岳)~畑薙第一ダム(cp)(8月19日0時)~
井川~大日峠~静岡~太平洋/駿河湾・大浜海岸(8月19日24時)
丸8日間
レイドゴロワーズ
北アルプスのルート
早月尾根~剱岳山頂~別山乗越~立山~一の越山荘~五色ヶ原~越中沢岳~スゴ乗越~薬師岳~太郎平小屋~黒部五郎小舎~三俣蓮華岳~双六小屋~槍ヶ岳山荘~槍沢ロッヂ~横尾山荘~上高地
雁坂峠越え秩父往還142キロ
さくら道国際ネイチャーラン
軽量化を図るため防寒装備は最小限。高度が低いところでビバーク、地面のマットを用意。睡眠は2時間、20時間行動。主食はチョコチップの餡が入ったクッキー。足にはワセリン、マメ防止。靴下は2足を使い回し、ザックに安全ピンでさして干す。初参加者は、トレランシューズが多いがロードが多いので足を痛めやすい。2~3回の参加者はロードシューズが多い。市野瀬では、サイズが大きいシューズも用意する。筋肉疲労時は重心位置を前後にずらし、使う筋肉を変える。
南アルプス
市野瀬~地蔵尾根~仙丈ヶ岳~三峰岳~塩見岳~三伏峠~板屋岳~荒川前岳~
荒川小屋の名物カレー
60時間の不眠トレーニング、24時間断食トレーニング、炎天下の30キロラン
裏磐梯山岳耐久レース
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富山~アルプス~静岡を抜けるトランスジャパンアルプスレース。
選手も取材者もギリギリのところで勝負し続ける8日間。こんな魅力的な経験が、当事者には遥か及ばないまでも「読める」のだから歓喜と言う他ない。
なぜ走るのか、という質問にほとんどの出場者が即答しない。それこそ、本当の答えだと思う。
最も納得した答えは「面倒なこと考える前に、とりあえず走ってみろよ」。