紙の本
初心者には向かない。
2019/06/19 21:04
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1960年代までのロックやポピュラー音楽に知識がないと、何が書かれているか見当がつかない。ビートルズくらいしか知らず、洋楽について知りたいと思ったが、知らない人名の羅列。60年代までの洋楽知識がある人向け。
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戦後に生まれた若者からロックが始まったとのこと。こっから知らなかった。ウッドストックは何かの記録映画を見たようなそうでないような、またビートルズはほとんど興味なく、ツェッペリンに90年頃になってはまるという状態だったので、歴史的視点0。それが本書でだいぶすっきりと理解できた。ブリティッシュ系の話が途中から切れ切れになってしまったが、その後恐らくポリス等につながるのか?等新たな興味も湧いた。
ロック史本はまだ他にも沢山ありそうなので、色々漁りたい。
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ざっと読了。
ストーンズ、ディラン、ジミヘン、プレスリーを聴いていない人間なので、あまり思い入れを持って読むことができなかったのが正直なところでした。
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2014年8月6日読了。冒頭から2013年のポール、2014年のストーンズ来日について触れられている、著者の最新刊か。よく言われる、アメリカのDJアラン・フリードマンが命名したロックンロールが、エルヴィス~ビートルズを経由して70年代にカウンターカルチャーとして花開き今に至る、というロック歴史観に「それだけではないよ」と異を唱える本。「ロック」の文化を推進したのはブルースやジャズが骨の髄から染み込んだアメリカの黒人ミュージシャンたちではなく、「海の彼方にある、未知なる音楽を知りたい・触れたい」と渇望したイギリスの若者たちであった、というのは面白い。かつその「不足した若者」の象徴たるミュージシャンがエリック・クラプトンであるという指摘はなかなかに的を得ていると感じた。ロックも形を変え、進化して今に至るわけなのだな。
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ロック誕生前に黒人音楽と白人音楽を米国では並行して聞けなかったが、英国ではできた。エルビスの登場は衝撃的だったが、わかりやすく、模倣者を生んだが追随者は生まなかった。"洋楽”である米国の黒人音楽と白人音楽が英国で交じり合ってロックが生まれた。母国語が共通の英語であるためそれがわかりにくい。英国人は黒人ブルースを目指したが、ブルースになりきれないところにロックらしさが生じた。英国のロックが"洋楽”として米国に影響を与え世界音楽としてのロックが誕生した。その後、ロックは何度も急展開した変革の60年代に立ち返ろうとする。
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著者についてはスウィング・ジャーナルの編集長とばかり思っていたので、その守備範囲の広さにビックリ!
おまけに本書に出てくるミュージシャンは50年ぶりに聞くような名前も多く、じつに楽しく、懐かしく読めた。感謝、感謝の一冊!
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タイトルからして微妙で、そもそもロックがどんな音楽を意味するのかも明確ではない。だからどこからがロックなのかというのもリスナーによって異なるだろう。本書では60年代末から70年代を中心にしている。まぁ、ブリティッシュロックですね。著者の主張にはほとんど同意できないけど、「若者の音楽」として登場してきたロックに対する考察は面白い。70歳のストーンズが演っているのはロックなのか? でもストーンズはロックだよね。じゃあ老人のロックもあるわけだ。これこそロックが歴史になってきたってことなんだよなぁ。
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鎌倉幕府の成立が1192年から1185年とされるようになったように、英国のロック史をビートルズ以前から始める最新の見解。本筋とは関係ないけど、ボブ・ディランが「プライバシーは売ることはできるけど買い戻せない」と学んだ話が良かった。
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ロックという音楽ジャンルの大筋を理解したくて手に取った。しかし本書で言及する時代は60年代に限定されており、ロックの歴史が俯瞰できるような内容ではなかった。それでもビートルズの登場前後からジミ・ヘンドリックスまではロックを語るうえで欠かせないところだろう。ただ著者は従来のロック史とはところどころ異なる見解を示しているが、その根拠が明確でない。だろう、かもしれない、などの推測も目立つ。また本書ではアーティストがイギリス、アメリカに帰属しているイメージが強いが、実際国ごとに分けることはロックミュージックの実態に即しているのだろうか。他にもロックに関する本を読んで比較検討したい。
巻末の参考文献の少なさも気になった。ロックについて書くならもっと英語の文献がないと、信頼性がないと見做されてもしかたがない。というよりも明示されている文献がすべて邦訳なのでなんというか脱力する。
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中山康樹的には、ジャズの本より納得力が強いけど、当方があまり詳しくないロックの話だからかな。(ロックよりロカビリーなので)
これまで、公式見解的に「ビル・ヘイリーが」とか言われてもピンと来なかった(いわゆる「ロック」と繋がるとは思えない)んだけど、英国におけるマディ・ウォーターズの影響って話にはヘェと感心する。
レオン・ラッセルの名前が出てきたりすることとかね。
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白人ロックを中心にしたポップ音楽史観、っていうのはまあ正道なんだろうけど、ちがう音楽はたくさんあったのよね。
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「ロックの歴史」というより「ロックのルーツ」というべき本なのかもしれない。
本書では「ロックンロール」という言葉のルーツから紹介されている。なんでもトリキシー・スミスというシンガーが歌っていた「マイ・ベイビー・ロックス・ミー・ウィズ・ワン・ステディ・ロール」という曲を当時の人気のDJアラン・フリートという人が命名したのが原点だそうで、「ロックンロール」のルーツは、アメリカのブラック・ミュージックにあるのだそうだ。
当然この時代を知らず、感覚的にロックに入った我々世代には、ロックンロールとブラックミュージックは結び付かない。
ロックンロールと聞けば、ツェッペリンの「ロック・アンド・ロール」が連想されてしまうのだが、本書で扱う情報はほとんどツエッペリン以前という感じだ。
後付けで時折耳にすることのある「ロック・アラウンド・ザ・クロック」や「ハートブレイク・ホテル」などがロックの原点的な曲であることはそれとなく感じていたものの、それらがイギリスに上陸してイギリスに音楽的な影響を与え、独自のロックが生まれていき、それがブリティッシュロックを生み出していったという流れについては今回理解できた。
特に70年代、80年代のハードロックに馴染み深い世代としては、「ブリティッシュロック」というワードをよく使っていたので、英国こそがロックの震源地であると思っていた。
ビートルズやローリグストーンズも、リアルタイムではなく、中学生、高校生になってから後追いで興味を持ち始めた世代である。当時、クラスの中には洋楽好きの中にも、ビートルズ派、ストーンズ派があったように思う。兄貴がいるちょっと渋い奴は、ストーンズを語っていたように思う(笑)。
米国から上陸したロックンロールからスキッフルと呼ばれる英国独自の音楽が生まれ、そこからビートルズというブリティッシュロックの第一種が生まれ、一方おなじく米国から上陸したジャズやブルースの音楽性を追求するなかからモッズサウンドというものが生まれ、そこからストーンズという第二種が生まれたようである。
ビートルズのジョン・レノンも、ジョージ・ハリスンも、リンゴ・スターも皆スキッフルバンドの出身であったようだ。
そういう意味では、スキッフルバンドの元祖ロニードネガンをブリティッシュ・ロックのルーツとする説があるようである。
もう一つの特徴は、ギター・ヒーローの流れである。1950年代にブームを巻き起こしたクリス・リチャード&シャドウズのギタリスト=ハンク・マーヴィンやブルースギタリスト=マディ・ウォーターズの影響力が大きかったようだ。
ヤードバーズが生んだ三大ギタリスト、エリック・クラプト、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジはそれぞれに彼らの強い影響を受けている。
ヤードバーズ出身の三大ギタリストが、ブリティッシュロックを渓流から大河へと展開していく大きな役割を果たしたことを考えると、このギターヒーローの流れというのは、ブリティッシュロックを特長づける大きな柱であるように思える。
そうした意味からか、自身と��ては、ヤードバーズがブリティシュロックの原点ではないかと思ってきたが、著者はまた少し違った観点で、ヤードバーズを原点と捉えているようであった。
すなわち、本物のブルースを追求するエリック・クラプトンは、結局ヤードバーズでは「ブルースもどき」と思えるものしか実現できなかったと回想しているが、このブルースもどきこそが、実は英国でうまれた英国独自のロックだったのではないかという分析である。
ロックのルーツ、特にブリティッシュロックのルーツを理屈づけた書籍ではあるが、ここから派生していく大河の歴史はなかなか簡単に語り切れるボリュームではないだろう。いずれ70年代、80年代へとつながる歴史を著者には語っていただきたいと願う。
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1960年代の主にイギリスのロックに焦点を当てたロックの歴史について書かれたもの。
ポイントを絞っている分、ロックの歴史全体を概観することはできない。ビートルズに関する話が多いが、筆者はそれだけロックの歴史におけるビートルズの重要性を強調したいのだろう。
もちろんそれに異論はないが、他のミュージシャンに関する記述がもう少しあってもいいのではないかと思った。
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ロックのイギリスとアメリカの間の変遷と、その時々のアーティストをピックアップしながら説明する本。普通はエルビスプレスリーやビートルズを話の筋にしていくところを、その周辺の名アーティストに焦点を当てていく。