電子書籍
全集 日本の歴史 第12巻 開国への道
著者 著:平川新
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。欧米列強の領地獲得競争を背景に、日...
全集 日本の歴史 第12巻 開国への道
全集 日本の歴史 第12巻 開国への道
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日本の歴史 12 開国への道
商品説明
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
欧米列強の領地獲得競争を背景に、日本も蝦夷地へ進出し、外国と衝突しながらも交流するようになる。鎖国体制のもとでひたすら閉じこもっていたのではなく、北方地域ではすでに開国への流れは始まっていた。いっぽう内政においては、庶民からの献策を奨励し、民意の動向を重視する「世論の時代」ともいえる実態があった。また、開国前の関東には多くの庶民剣士がおり、彼らは幕末の過激事件にも参加していた。漂流民から新選組まで、幕末期を生きた人々を通して、鎖国から開国へ、そして「徳川の国」から近代国家へ向かおうとする社会の変貌を新たな視点から描く。
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紙の本
じっくりと考えさせる
2017/07/23 22:02
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともと専門であった、幕末のことをきちんと考えるために数年たって再読しました。江戸時代のイメージが変わりますね。特に、異国船が接近する中で、ヨーロッパでは、日本が世界の七つの帝国の一つと見られていたことに関しての記述は、目からうろこになるものでした。これまでの評価を引っくり返す可能性が大きいのが第五章の記述。大きくは、大塩平八郎が評価されすぎているのでは、という史料にもとづく批判と、天保の改革を再評価すべきというふたつの部分。教科書を変えるかもしれないくらいのインパクトがあります。明治維新が過ちでは、という評価が出てきている中で、貴重な意見ですね。
電子書籍
あたかも内憂外患
2024/01/30 12:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
青少年向けの数多の書籍を世に送ってきた
出版社の手掛けた、本編16巻、
別巻1巻からなる、日本通史叢書の
電子書籍版です。
第十二巻が対象としているのヮ、
開国ゑと向かう変革のうねりを生み出した背景。
紙の本
これぞ内憂外患か
2024/01/30 12:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
青少年向けに数多くの書籍を公刊してきた
出版社が手掛けた、本編16巻、
別巻1巻からなる、日本通史叢書です。
第十二巻が扱っているのヮ、
開国ゑと向かう変革のうねりを生み出した
時代背景です。
紙の本
開国への経緯をつぶさに知ることができる労作
2009/03/21 20:48
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あまでうす - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学館の「日本の歴史」もそろそろ大詰めに近づいた。今回は19世紀の江戸時代を取り扱っている。
本書ではまず西欧、ロシア、米国などが日本に押し寄せてくる環太平洋の時代のなかにあって、露西亜との北方領土画定のせめぎあい、大黒屋光太夫や高田屋嘉兵衛などの漂流民や人質外交戦においても、我が国がそれなりに「帝国」としての存在感を示して列強諸国の圧力に耐えたことが指摘される。
また江戸時代がけっして幕府の専制独裁の世の中ではなく、ルールにのっとった建策はかなりの程度まで受け入れられ採用された民主的?なシステムをもっていたこと、またこの潮流が幕末のペリー来航の際のオープンな開国論議に引き継がれていたこと。
庶民の正義の味方として高く評価されている大塩平八郎が、その裏面では水戸藩に対して特別の好意を示して米価の引き上げにつながるような便宜を図っていること、天保の改革で風俗を取り締まって倹約を断行した老中水野忠邦はもっと再評価されるべきであること。
さらにはそもそも百姓もある時期までは一本差しなら武装が認められており、高杉晋作の奇兵隊以前に、江戸市中に散在した道場主やメンバーの大半、近藤勇の新撰組やその前身の浪士組のメンバーの大半が武士ではなく、もっぱら百姓や神主などの平民であったこと。
そしてその歴史と実績が幕末に物をいい、かれら「草莽の庶民剣士」こそが明治維新の立役者であったことなどが、きわめて実証的に語られる。我が国がどのような経緯で開国するに至ったかをつぶさに知ることができる労作である。