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定本 夜戦と永遠 下 フーコ・ラカン・ルジャンドル
著者 佐々木中
息を飲む程の明快さと、余すところのない学問的な厳密さが、奇蹟のように手を取り合って進む。“アントロポス”の永劫の生と、抵抗する「犬」の戦いの轟きが、惨めな現状追認と停滞を...
定本 夜戦と永遠 下 フーコ・ラカン・ルジャンドル
定本夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル 下 (河出文庫)
商品説明
息を飲む程の明快さと、余すところのない学問的な厳密さが、奇蹟のように手を取り合って進む。“アントロポス”の永劫の生と、抵抗する「犬」の戦いの轟きが、惨めな現状追認と停滞を痛撃する。俊傑・佐々木中の第一作にして哲学的マニフェスト、新論考を付した完全版。ミシェル・フーコーの厳密な批判的読解から不意に現れ出る、その「蜂起の魂」とは何か。絶えざる「真理への勇気」の驚嘆すべき新生。
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紙の本
佐々木中氏による、難解ではあるのですが、思想的に刺激される書です!
2020/06/02 09:48
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、哲学者、佐々木中氏によって著されたジャック・ラカンの想像界と象徴界という二つの概念理解において、ピエール・ルジャンドルの洞察を辿り、さらにミシェル・フーコーの思索の森へとたどり着いていく思想の哲学書です。河出文庫からは上下2巻が刊行されており、同書はその下巻で、フーコーの思索から始まります。フーコーは今ではおなじみとなっている規律権力や生権力の叙述を経て、ネオリベラリズムが推進するマネージメント原理主義の統治性を完膚なきまでに分析し尽くしてみせた人物です。その末に、「装置」や「ダイアグラム」という概念を遺しました。それもまた必ずしも理解しやすいものではないのですが、著者によれば、それはルジャンドルが提起した「モンタージュ」を賭けた歴史的賭場において出現する「第三者」と相通じるものではないかということのようです。著者はそのようなダイアグラムや装置こそがマネージメント原理主義に対抗しうる戦いを有効ならしめると力説しています。なかなか難解な書ですが、読み応え十分です!