商品説明
困らない人なんて、いない。いい人も、わるい人も(人、じゃなくても)。誰にも言えないことで悩んでる――。子供じみた嫉妬から仕掛けられた「いじわるゲーム」の行方。夜更けの酒場で披露される「怖い話」の意外な結末。バスの車内で、静かに熾烈に繰り広げられる「勝負」。あなたの日常を見守る、けなげな「洗面台」の独白。「鍵のかからない部屋」から出たくてたまらない“私”の物語――などなど。『青空の卵』の坂木司が贈るショートストーリー集。ごく普通の町ゆく人々が隠している、不思議で切ない18の物語。
目次
- いじわるゲーム
- 怖い話
- キグルミ星人
- 勝負
- カフェの風景
- 入眠
- ぶつり
- ライブ感
- ふうん
- 都市伝説
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紙の本
ブラック坂木の噂にびびりながら読みました。
2018/11/08 22:24
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投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
十八篇のショートショートとあと書きで構成される。
確かにブラック坂木はあった。
ブラックのオチが見えたので、その系統の短篇は合わなかった。
でも、しっかりショートショートしている作品が多く、
先入観と違ったのは良かった。
ミステリー作家らしく、ミスリード主体の作品が目につく。
ミスリードのさせ方は、読む人の好みが分かれる部分だと思う。
わたしはやはり、意外性と安堵感を持つ作品が好きなようだ。
びっくりしてほっとするような、読んでいて嬉しくなる物語は
気持ちいいしね。
好きだったのは二編ある。
キグルミ星人とリーフだ。どちらも心が温かくなるお話。
みんなから軽んじられているようなもの、ここでは着ぐるみとか
口うるさいお母さんとかなのだが、よくよく理解できるようになってみると
目からウロコが落ちるという展開である。
孝行したい時に親はなしとはよく言ったものだ。
これは、いろいろ当てはまることがあると思う。
親、兄弟、先輩・後輩、妻、子供。
近すぎると目についたり鼻についたりする人たちでも、
近すぎるということは自分のことを気にかけてくれている
証だったりもするわけで。
そんなことを気づかせてくれる作品だった。
キグルミ星人も、ネタバレ回避で書かないけれど気づきはあった。
うん、よかった。
でも、合わない系統も多かったので、お薦め度は人それぞれ
という感じある。