読割 50
電子書籍
平泉 北方王国の夢
著者 斉藤利男
奥州藤原氏の政庁平泉館跡で発見された儀式・宴会用の大量のかわらけ。金、馬、鷲羽の交易で得られた巨富。紛争の調停者として所領支配を保障し、平和の実現をもって家臣団を統合する...
平泉 北方王国の夢
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
平泉 北方王国の夢 (講談社選書メチエ)
商品説明
奥州藤原氏の政庁平泉館跡で発見された儀式・宴会用の大量のかわらけ。金、馬、鷲羽の交易で得られた巨富。紛争の調停者として所領支配を保障し、平和の実現をもって家臣団を統合する独自の安全保障体制――。中国大陸までつながる交易網を築き、一宮二十二社制や真言密教など中央の神仏体系を拒否した奥州藤原氏。ヤマトともアズマとも異なるもうひとつの世界を明らかにし、歴史のなかの「東北」を問い直す。(講談社選書メチエ)
目次
- はじめに──「平泉」とは何か
- 序章 北方王国の夢
- 第一章 一〇・一一世紀の北方世界──平泉前史
- 第二章 奥州藤原氏誕生
- 第三章 平泉開府と北方王国
- 第四章 仏教都市平泉と平泉仏教
- 第五章 「北方王国の都」平泉
- 終章 未完の北方王国
- あとがき
- 注
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
平泉仏教王国
2020/12/31 23:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
奥州藤原氏の政権が北海道の勇払や樺太、博多から大陸、奄美、琉球と交易していた様がよくわかった
平泉仏教が大日如来や五大明王といった京都で盛んな密教は導入せず大陸の『法華経』の教理にもとづく二仏並座多宝塔を用いることで独立色を出したという話が面白い。法華経で説かれた平等思想を用いて仏の前では俘囚・蝦夷と日本国の都も対等だという意識で奥州藤原氏は平泉仏教王国を建設したという説は新鮮だった。
平泉政権を単なる日本の一地方と捉えず渤海や琉球王国といった交易国家のような存在に進化した可能性もあるという視点が面白かった