- 販売開始日: 2015/02/19
- 出版社: 研究社
- ISBN:978-4-327-18051-5
パミラ、あるいは淑徳の報い
著者 サミュエル・リチャードソン , 原田範行
「あの人はついに本性を現したのです」――英国小説はユウワクで幕を開ける。情欲に満ちた若主人に誘惑されて監禁されてしまった美しく無垢なメイド、パミラ。孤立無援のなかで貞操を...
パミラ、あるいは淑徳の報い
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商品説明
「あの人はついに本性を現したのです」
――英国小説はユウワクで幕を開ける。
情欲に満ちた若主人に誘惑されて監禁されてしまった美しく無垢なメイド、パミラ。
孤立無援のなかで貞操を守るための必死の駆け引きが始まる……。
英国の古典として、そして世界の小説史のなかでも不動の位置を占める書簡体小説の新訳。
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英国近代小説の黎明
2023/09/28 13:01
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投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
英国近代小説の始まりと云われる書簡体文学。美しい女召使パミラが若主人につけ狙われ、貞操を守るために奮闘する。パミラの機知と若主人の策略との掛け合いが見処。
若主人の策略が、まあひどい。手紙を取り上げるわ、監禁するわ、クローゼットに忍び込むわ、女装してベッドに潜り込むわ。あれやこれやを、なんとか機知を振り絞りかわしていくパミラ。中盤までのドタバタ展開が喜劇的。
登場人物の会話がとても多く、恋の鞘当てが幾度も幾度も繰り返される。行間を読ませるという精微さは無く、正直なところ読んでいてダレる。小説の黎明期であるこの時代、舞台で上演される視覚的面白さを意識しながら書かれたものだろうか。