紙の本
後講釈の指南書か?
2015/02/07 10:32
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヂャリや - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史は後で、何とでも変えられる。
この意味が分からない人は、読むと危険。
自分の見たい角度から、都合のいい期間だけ
見たいようにみるのは、なにも歴史ばかりではないので
娯楽として楽しむ分にはいいだろう。☆三つ
本書の最後に日本企業の推奨銘柄がある。
そのトップに推薦しているのが、なんと
「買っていい株、買ってはいけない株」(朝香 友博)で、本の半分をさいて
買ってはいけないといっている銘柄と同じなのにはびっくり。
ポジショントークも売りポジ、買いポジといろいろ有るようだ
まさに”水晶”銘柄だ。
当たった期間だけ切り取って、後講釈花盛りの材料とするのだろう。
時間軸さえも、過去のことはゆがめることが出来るので、ご用心を。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
投資に興味のある人だと面白く読めるのかもしれませんが、どうも後付けの講釈という感じですっきりしませんでした。
投稿元:
レビューを見る
この本はいつの時代にも通用する資産運用の考え方を解説しています。その中でも米国の将来の見通しが良く、その恩恵に預かる企業の株はよさそうですね。
その中で最も大切なのは、今までの歴史に学ぶということです。経済活動は人間が行うものである限り、歴史が繰り返されるもので、今まで人間が何を考えて行動してきたかを考えてみることは大切だと思いました。
今私が生きているのは21世紀ですが「投資は20世紀に学べ!」というのは印象的なメッセージでした。歴史の好きな私ですが、現代史をこのような形で学ぶのは面白いと、この本を通して感じました。
この本で初めて見たものに、日本株の明治以降の130年の株価の長期チャート(p23)がありました。戦前のチャートを見たのは初めてでしたので衝撃的でした。
以下は気になったポイントです。
・時間が経過するとすぐに陳腐化するが、歴史から得られた知見は決して古くなることがない。同じようなことを人は繰り返すから(p5)
・投資の世界で勝ち続けるためには、自分の感覚や他人の意見だけに頼っていては危険であり歴史という客観的な英知を利用する必要がある(p6)
・大正時代で注目すべきは、日本がいわゆるバブル経済を初めて経験したということ(p29)
・日本が壊滅寸前まで追い込まれた太平洋戦争中、日本の株式市場は思いのほか堅調であった(p31)
・世界恐慌をリーマンショック(2008)、関東大震災を東日本大震災(2011に、国際直接引き受けを、異次元の量的緩和策に置き換えれば、まさに今の日本そのもの(p34)
・終戦から5年の間に、消費者物価は約30倍、卸売物価は約60倍になった。政府は預金封鎖や財産税の徴収という非常手段を実施し、ドッジラインによる金融引き締めの強化によってインフレをなんとか沈静化させた。銀行預金を大量に持っていた資産家の多くが、インフレと政府の預金封鎖によって財産を殆ど失った(p38)
・株式投資で失敗する理由は様々だが、その中の一つに自分が経験していない事態に遭遇して、どう行動していいかわからなくなり、今の感覚で取引をしてしまう(p41)
・130年チャートで示した長期的なトレンドをみれば、一つの流れは15年から20年継続する。市場の長期トレンドが大きく変わる局面を迎えている可能性が高い(p47、51)
・積極的に設備投資が実施されているときには、資本比率が上がるので相場にはプラスである可能性が高い。同じ資本比率が上昇するとしても、設備投資が横ばいで、人件費を削っている場合(p50)
・日本がインフレになる理由は、1)米国経済が好調でドル高になる可能性が高い、2)日本の経常赤字化がほぼ確実(p54)
・米国はファンダメンタルズにおいて非常に有利、石油の自給を人口の増大(p55)
・経済成長を決定する基本要素は3つ、労働・資本、そして技術革新(p58)
・経常収支が赤字ということは、付加価値が低いものは日本国内では生産せず、海外から購入しているというこを意味する(���63)
・ある程度の基礎体力があり、グローバルに展開している、あるいは需要が減らない商品を扱っている企業の株はスタグフレーションにも強い、トヨタ自動車、ソフトバンク、花王など(p71)
・ハイパーインフレまでに、次の順番で価格が上昇する。為替、金、物価、不動産、株価(p85)
・第二次世界大戦後、米国は、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争という4つの大きな戦争を行っているが、いずれも戦費負担はGDPの15%(第二次世界大戦は3.2倍)(p91)
・ロシアも米国もGDP比較4.5%の軍事費だが、9兆円対68兆円である、4.5%が限界であろう(p93)
・1938年に国家総動員法を制定し、国内の経済活動のほとんどを国家統制下に置いた、政府の計画のもとに生産活動を行うようになり、下請け元請という企業系列が強制された。同時に終身雇用制度が義務付け、賃金も政府により決定された(p106)
・太平洋戦争の延べ動員数は1400万人、当時の人口は7000万人、女性および男性の半分が高齢者と子供と考えると、体力のある成人男性は1700万人程度(p110)
・自動車は登場したばかりの頃は電気自動車のほうがメインだったが、米国における特許紛争などをきっかけに、結果的にガソリンエンジンが有利となり状況が大きく変化した(p130)
・今後のテクノロジーバブルとなる対象は、人工知能とロボットの分野だろう(p141)
・投資をするタイミングは2つ、ブームがやってくる前の黎明期、もうひとつが、ピークが去って皆が悲観的になっている幻滅期(p150)
・ロボット技術の革新的な部分は、クラウド上にある人工知能と連動することで、人間の生活や産業基盤を根本的に変えるところにある、プロ棋士を負かしたコンピュータはプログラムではなく、人工知能による機械学習機能によるコンピュータ自身が勝ち方を勉強した(p162)
・金価格について、物価を考慮した形でチャートにしてみると、金価格は過去のピークを超えていない(p171)
・ジョージソロスは、現在価値ベースの金価格がピークとなった2013.12に大量お金を売却した(p172)
・ビットコインは仮想ではなくホンモノの通貨と言ってよい存在、自身のコンピュータを検証作業用に提供することで、全体の信頼性が保たれている(p174)
・ビットコインは、米国政府が事実上公認、ネット旅行予約のエクスペディア、デルコンピュータが支払に対応するなど、ビジネスの現場では普及が進んでいる(p175)
・日清戦争で清は日本に金の支払いができず、同時の覇権国である英国に対して外債を発行し、金の価格に相当するポンドを借り入れ、それを日本に支払った(p177)
・成長力がある期間は配当をせずに新しい投資を資金に回すが、成熟すると配当を本格的に検討する(p201)
・金融工学は正規分布という数学的に扱いやすい確率分布を便宜的に用いており、これが実際の市場の動きを反映していない可能性がある(p205)
・世の中では、経常赤字=経済危機といった図式で語られること���多いが、必ずしもそうではない。経常赤字を活用することができれば問題ないが、それに逆行する政策を採用した場合には弊害がでる(p216)
・日本は震災をきっかけに、貿易赤字を投資収益がカバーするという、第五段階の「成熟した債権国」となった。ここで経常収支も赤字に転落すれば、最終段階の「債権取り崩し国」となる(p221)
・日本株に投資するなら、米国市場拡大の恩恵を受ける企業を選択すべき、トヨタ自動車や、航空機の機体材料を供給する、東レ(p239)
2015年3月1日作成
投稿元:
レビューを見る
日本はインフレに向かっている。それも最悪スタグフレーションになるかもしれない。円安とインフレは将来の日本にやってくる可能性が高いものだ。
インフレが来たときに価格が動く順番は、為替→金→物価→不動産→株だそうである。このタイミングを捉えて投資するのが良い。ただ今の日本において地方の不動産は役に立たない。
戦争が景気を回復させることも多い。もしそうなったらありきたりだが、ロッキードマーチン。
そしてやはり新たなイノベーションが大きなバブルを生む。次に出てくるものの最有力候補は人工知能だ。ITが人間の職を大きく奪ったが、人工知能は更に知的労働をも奪うかもしれない。具体的な投資先はまだ不明だが、個人的にはその先駆けとして海外の自動運転関連企業に期待している。
投稿元:
レビューを見る
歴史は繰り返す。まさに、その言葉が当てはまるのは、この「お金」に関しても同様ではないだろうか。
昔から、人はお金の魅力に取りつかれ、如何に増やそうか頭を使う。そこには、何も考えない人と、常に考えている人の差が出る事は当然の出来事。
投資に関しても、儲かる相場があればその反対も然り。ただ、歴史を通してみると、ある程度の法則性が見れることも。そこを、どのように自分で咀嚼して活かせるか。
現状も常に同じ状態で続く訳ではなく、その繰り返しを「歴史」を通して考えてみると、少なからずチャンスが見えるのでは。
投稿元:
レビューを見る
同じく歴史と相場の関係を著そうとしたバートンヒッグス著の『富・戦争・叡智』よりも分析的で時代のトレンド感も理解できて読みごたえがあった。
投稿元:
レビューを見る
今月の本の中でのイチオシの1冊です。歴史は必ず繰り返します。歴史をしっかりと学ぶことで、これから起こることがわかります。今後の投資に活用できることが目白押しです。
投稿元:
レビューを見る
明治・大正・昭和から資産運用を行った場合について、具体的な検討があったり、戦争と投資の関係、世界の富豪家の投資についてなど、非常にまとまっていて、面白い。今後の投資方針を考える上で、ぜひ読むべき一冊だと思う。
また、折にふれて読み返したい。
投稿元:
レビューを見る
読みやすい本です。アベノミクスは成功しても、失敗しても日本は、インフレになる。アメリカは、今後、人口も増え続け、エネルギーを自給できる状態になるので経済成長する。米国株への投資を勧めている。ズバズバと具体的なことが書いている。192頁 脱字 誤 これだけは無味乾燥なので 正 これだけでは無味乾燥なので 第3刷で修正されていないので、意図的にこの表現にしているのか、読み間違いか判然としない。全体的に丁寧に書いていると感じる。日本には明るい未来はなさそうです。
投稿元:
レビューを見る
長期投資といっても10年くらいと考えていたが、これまでの歴史の中でもっと長期的な傾向を知ることが必要と感じた。また、非常事態にどのような現象が起き、どう対応すればよいか、なんとなくでも考えておくことの必要性を感じた。歴史を俯瞰でき、読みやすい内容で良かった。
投稿元:
レビューを見る
歴史は繰り返す、から学ぶ資産運用。なんだかんたで、アメリカ好調は続くので、関連株へ長期投資が無難か。
投稿元:
レビューを見る
分かりやすい本である。取り立てて新しい知見はないが、長いスパンでの経済の流れを再確認できる。
筆者のスタンスの取り方で、投資に必ず勝てるかどうかは分からない。
投稿元:
レビューを見る
タイトルの通り、経済は循環している、だからその歴史を知っていれば、今後の予測しやすいという内容。
わかりやすく、参考になることが多かったです。
投稿元:
レビューを見る
お金は「歴史」で儲けなさい
・株価が持つ、超長期トレンド:15年から20年程度
・スタグフレーション(不況でインフレ)からの資産防衛:ある程度の基礎体力があり、
グローバルに展開している、あるいは需要が減らない商品を扱っている企業の株
例)グローバル、生活必需品、不動産
・ハイパーインフレ:月率50%を超える物価上昇率
次の順番で価格が上昇する:為替→金→物価→不動産→株価
・1938年国家総動員法の遺産:企業系列や終身雇用により、政府から強制されたもの
・戦争にかけられる費用の上限:GDPの10%
・バブル崩壊のタイミング:総融資残高がGDPの1、5倍ほど
・マネタリーベース:日銀が金融機関に提供しているマネーの量
・マネーストック:金融機関から市中に提供されるマネーの総量
・バブルは単なるマネーの移動
日本株130年間の超長期チャートが良かった。
投稿元:
レビューを見る
今の何をやりだすか予測のつかないトランプ政権を見たら著者はどう思うだろうかとかそんな事を思いながら読みました。