日本海軍と政治
著者 手嶋泰伸
海軍の太平洋戦争への責任は陸軍に比して軽かったのか? 明治憲法下において政府・議会と並ぶ国家の主柱であったにもかかわらず、その責任を十分に果たすことのできなかった海軍の「...
日本海軍と政治
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商品説明
海軍の太平洋戦争への責任は陸軍に比して軽かったのか? 明治憲法下において政府・議会と並ぶ国家の主柱であったにもかかわらず、その責任を十分に果たすことのできなかった海軍の「政治責任」を、「不作為の罪」をキーワードに検証する。これまで顧みられることの少なかった「海軍と政治」の問題をはじめて正面から問う問題の書。(講談社現代新書)
目次
- 序章 海軍と政治
- 第一章 創建時の海軍
- 第二章 政党と海軍
- 第三章 軍部の政治的台頭と海軍
- 第四章 アジア・太平洋戦争と海軍
- 終章 近代日本における海軍の政治的役割
- 参照文献一覧
- あとがき
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海軍は「善玉」?
2016/12/31 02:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゴジラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は海軍と政治の関わりについて論じたものです。
今までいわれてきた「海軍善玉論」に疑問を呈しているということで、近代日本における海軍を考えるうえで重要な書であると私は思います。
「軍人は政治に容喙せず」
2021/09/21 17:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mt - この投稿者のレビュー一覧を見る
「軍人は政治に容喙せず」というと立派に聞こえるが、その内実は自らの専門分野に閉じこもり、責任回避に努めているだけなのではという見方が印象的。海軍の主観では軍事と政治を分け、理性的に振舞っているつもりでも、実際には「何もしない」ことで事態を悪化させている状況は、時に喜劇的に感じるほど。軍隊といえども一つの官僚組織であり、その第一は省益と予算獲得にあるというのが如実にわかる。対米戦という自らが主役の戦争でも、大局的な見地ではなく、官僚的な思考で動いている様子(特に米内光政に手厳しい)には辛いものがある。