紙の本
「東京バンドワゴン」よりは辛口。でもエンディングの爽やかさは共通
2015/08/25 12:28
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
「東京バンドワゴン」シリーズで人気の作家・小路幸也の、ちょっと違った面も垣間見られる話。
とはいえ、この作家が得意とする「死人の出ない日常ミステリーワールド」は健在である。
事件は、急にいなくなった姉を探して欲しいと、小学生の少女から依頼されたことに発し、過去に主人公が巻き込まれた事件の加害者が、刑務所から出所してくることから始まる不穏な空気と緩やかに交わってゆく。
全編通じて、伏線の貼り方と、エンディングまでの間にそれを拾うやり方も絶妙。エンディングに近づくにしたがって、日常に起こるささいな事件然としたものの裏に、警察権力の「正義と勘違いした悪巧」みたいなもの関わっていて...。
自宅を改装して作った喫茶店という興味そそられまくりのメイン舞台。しかも、それが、千住という古い街のどこかにひっそりとあるんだとか。
そこも惹かれる点である。
紙の本
行きつけの喫茶店がほしくなる本
2023/05/14 02:32
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投稿者:まさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズの2作目であるが、喫茶店を中心とした事件ものとしては最初のようで、1作目を読んでなくても支障はなさそうだった。
登場人物は多めだが主人公ダイや同居人の三栖刑事含め喫茶店に集う面々が魅力的で意外とすっと入り込め、分厚い割にあっさりと読めた。
黒幕は予想外の人物!
ラストの事件の扱いはちょっとモヤモヤ…。
時代設定が90年代ということで、電話のくだりは携帯電話のなかった時代ならではのやり取りで、ある意味新鮮だった。
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面白かった。最後の展開はいただけないですが。
真紀がオンタイムには描かれないで三栖の説明でしか出てこないなんて、やっぱ変。急ぎ過ぎなのか早く結末まで書かなくてはならない事情があったのか。
せっかくの人間ドラマが、真相のありえない設定で台無しにされた気分。もっと広がるだろうし、ダイの成長を軸に上下巻でも良かったのになあ。
魅力的な人物設定だっただけに、いろいろと残念。楽しめましたが、入り込めませんでした。
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前回の話より、遡り、30歳のダイの話。2つの事件はどうなってしまうのだろう、どういう関係があるのだろうと結末がとても気になってしまいました。ダイは、本人には自覚がなくても、優しくて図太い部分があって、本人も辛い思いをしているのに、周囲の負を引き受けてしまう部分がある。今回の事件を通して、また一つ、人の負を、見届けなければならなくなってしまったダイ。でも、弓島珈琲に集まる仲間たちが本当にいい人ばかりで、小路さんの作品らしく温かい雰囲気の作品でした。ダイもかっこいいし、三栖さんもかっこよすぎる。モーニングの最後に出てきたあゆみちゃん。そう来ましたかとにんまりしました。
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前作を文庫本で買ってしまったから、これも文庫化するのずっと待ってた。
で、『モーニング』を読んだのが結構前だったからこの話を読んでみると、時系列とか登場人物とかがかなりごちゃごちゃしちゃって大変だった。
後半部分をお風呂上がりに読んでしまったからか、手に汗握る、どころじゃないほど手汗かいて、滑るからカバー外して読んだほど。でもあれはきっとお風呂上がりじゃなくてもそうしてたかも、というような内容だった。
もう一度『モーニング』のほうも読みたいんだけど、3作目を読んでから読み返したくなる。この手の話は時系列に沿って読みくなる。
でもようやく2作目が文庫化されたんだから、さは当分先だよね••••••。
2015年春からシリーズ4作目が連載されるようで、これも気になる。出版されたらきっと、今日この本を読んだことを思い出すんだろうな。
「芳野」って東京バンドワゴン出てこなかったっけ?って思って探してみたら「茅野」さんだった。
小路さんの小説に出てくる警察の人ってホント良い。あと学生もね。
純也と香世(漢字違うかも)もどっかで見たような。『モーニング』でだったらそりゃそうだわ。
ラストの締めがなんだか••••••。
と言ってもいろいろ繋がっていくのが小路幸也さんのシリーズ物だから、なにか伏線というか含みなのかなぁとも思うし••••••うーん。
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シリーズ物だと知らなくて第二作から読んでしまったけど、内容的には問題なし!
今まで読んだことのない作家さんの本でしたが、個人的には好きなジャンル。もし違う作品が出てもチェックするかもー。事件の黒幕が若干ぼかし気味ではっきりしないのがちょっと残念…。あと、主人公の過去も。これは第一作から読めばよかったのかもですが…。
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喫茶店を営む男の話。
表紙も見ずに読み始めまさかのシリーズもの。
そして1作目読んでなし。
これはこれで楽しめたけど
順番に読みたかったかな。
本屋行ってこないと。
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実はすごいメンバーが常連の喫茶店。そんな人たちが普通の人だよって顔して生活してるのが楽しいなって思いました。
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本作品はシリーズの2作目にあたるようです。
評価は悪くないようですが
個人的には全く盛り上がることもなく微妙。
謎にハードルを上げといて、
ラストの無理やり感が否めない
終始ふーんって感じで終了。
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カフェを営む主人公・弓島大にある相談が持ち掛けられる
依頼人である小学生の女の子が言うことには姉が数日前から居なくなったという
弓島大は女の子の両親に会いに行き事の真相を訊ねるがあやふやな理由をつけられはぐらかされる
そんな折、かつて弓島大が係わりを持った事件の犯人が出所し、その影が近隣で目撃され・・・・・
二つの事柄が接点を持ち始めたとき、新たなる事件が・・・・・・・てなお話し
びっくりするほどの適材適所
仲間たちの個々に持つ特性が事件解決にドンピシャはまっていきます
ご都合主義的なこんな展開も愛嬌であります
雰囲気を楽しむ物語ですかね
カフェに流れるゆったりとした時間とコーヒーの香り
どこにでもある平穏な街と気さくな仲間たち
そこに舞い込む少女の失踪と過去にあった残酷な事件
シリーズ化されているらしく、物語の所々にこれとは別のお話しを匂わせるエピソードが憎らしい
これ、絶対読みたくなっちゃうよ
こんな断片だけ語られちゃったら
ずるいです(`m´#)
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一気に読み終えた本。
初めはゆっくりとした展開だけど、登場人物の関係性や、人間性を読み取ることができた。
後半はスピーディーな展開で、何がどうつながってるのか最後まで分からなかった!
だから、読み進めるうちに、ハラハラワクワクが止まらなかった。
図書館で何気なく借りた本だったけど、好きな一冊に巡り会えた気がする。
個人的には、丹下さんが好き!
元プロレスラーの、近所のおばちゃん。
どっしりとした安定感には同じ女性として憧れるけど、自分はなれんな。体格的にも生きてきた背景でも。笑
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シリーズ2作目だったようだが、作品作家ともに初読。ん~民間人優秀過ぎだけど、ここまでやっていいのか!、しかも、高校生いるし…とか思いながら楽しく読みました。三栖~!凄すぎでしょ!これだけの事件なのに、一人で(民間協力はあったけど)処理しちゃって!個人的に悪い奴にガツン!とやれなかったのは残念だけど、それは次作に期待します。1作目も読まなくちゃ。
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物語が成り立たなくなっても、恋人が麻薬中毒にされて殺された過去、とゆう設定は受け入れがたい。そんな喪失感と折り合いをつけながら、日々の生活を送っている主人公を信用して物語に入り込めるわけない。
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ダイシリーズ第2弾。近所の少女に依頼された中学生の失踪事件、過去の恋人を死に至らしめた犯人の出所と元同僚の行方不明、覚醒剤を巡る捜索。ヘビーな事件に巻き込まれるダイが周りの濃いキャラクターとともに事件解決に奔走する。前作mourning同様、オチは意外に拍子抜けだったが、次回以降に繋がっていく感じ。これが小路ワールドなのだろうか(笑)ならば他の作品も読んでみよう。作中に何度も出てくるミートソースにサイフォンで落とす珈琲。喫茶店に行きたくなった。
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麻薬という重い事件を扱っているけど、読みやすい話。小路幸也さんの本の登場人物はタバコをとても美味しそうに吸う。
ダイや三栖さん、丹下さんはじめ登場人物がみんな魅力的でとてもよかった。
優しい気持ちになれる。