- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2015/06/26
- 販売終了日:2019/02/28
- 出版社: スコラマガジン
- レーベル: Holly NOVELS
- ISBN:978-4-88386-314-3
読割 50
電子書籍
WELL
著者 木原音瀬(著) , 藤田貴美(イラスト)
ある日すべての建物が突然崩壊し、多くの人間や動物が死んだ。地上は灼熱の太陽と白い砂漠だけになった。地下にいて助かった幼馴染みの亮介としのぶは、食べ物がなく酷い空腹に苦しん...
WELL
WELL (Holly NOVELS)
商品説明
ある日すべての建物が突然崩壊し、多くの人間や動物が死んだ。地上は灼熱の太陽と白い砂漠だけになった。地下にいて助かった幼馴染みの亮介としのぶは、食べ物がなく酷い空腹に苦しんでいた。このままでは餓えて死んでしまうと焦る亮介に、「亮ちゃんが一緒ならいい」と言うしのぶ。亮介は苛立つが怪我をした身では動けなくて…。――突如生と死に直面した高校生二人の、切ない愛の物語。
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電子書籍
元気な時に読んだ方がいい
2016/12/01 09:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yko - この投稿者のレビュー一覧を見る
性的,肉体的、精神的に痛い描写がかなりあります。
BL要素はあるけれど、ラブラブエロエロ甘々は無いです。
元気な時に読まないと、ラストまでの過程、そして物語の終わりへの衝撃に耐えられないかなと。
ミステリーやファンタジーの分野ではおなじみ、BL分野では見かけないカニバリズムが題材です。
人間の本性に興味あり、ディープな木原ファンの方は読んで見てもいいかもしれません。万人受けはしない話だと思います。
紙の本
独特の世界観です
2015/09/13 10:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は、どういう状況なんだろうかと、物語の背景を把握するのに悩みましだが、結局は、その疑問は、解決しないまま、物語は、終わってしまいます。
読後感も、すっきりするものではありません。
なのに、一気に読んでしまいました。
これが、木原さんの魅力なのかもしれません。
電子書籍
未来世界の話です。
2015/08/31 00:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジーに位置づけされるのでしょうか?
でも、一般的なファンタジーとは全く違います。
究極な状態の中で、人間はどういう行動を取るのか、について、書かれた話といったところでしょうか。
ラストはどうなるのだろうか?と、ページをめくるのをやめられませんでしたが、結局、何も解決しないまま・・・
それだけに、印象に残る作品です。
紙の本
WELL
2008/01/16 20:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エビチュ - この投稿者のレビュー一覧を見る
のっけから絶望的な状況で始まり、物語の中にポンと放り出されるような感じです。こういう類のテーマで書かれるBLはたいへん少ないのではないかと思われます。
若干気持ち悪げな描写がありますが、これはこの物語に絶対必要なシーンなのだと思います。
挿絵が単純なラインでサラっと描かれており、それが妙に物語にマッチしていました。本文抜粋のカラーイラストでまずドキリとさせられます。
独特な雰囲気のある作品です。
紙の本
絶望的な状況での無垢な希望
2007/02/23 01:36
13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある日、空が急に明るくなり全てのものは砂になり、さらさらと崩れていった。そして地上は砂漠になった。助かったのは、地下にあった人や物だけ。
わずかに生き残った人々は水や食べ物を奪い合うようになる。
まさに北斗の拳の世界だ。『199X年、世界は核の炎に…』と始まりそうだ。
北斗の拳は見方によっては、かなり笑えるのに、こっちは全然笑えない。
代々、代議士の一家の亮介と、その家の家政婦の息子しのぶは子供のころから主人と家来の関係だった。頭がよく、要領の良い亮介は、頭も要領の悪いしのぶを友達とは思っていなかった。
学校帰り、二人は偶然、地下にいたため、難を逃れたが亮介は足を怪我してしまい、動くことすらままならない。食べ物もなく飢え死にすると焦る亮介と亮介さえいればいいというしのぶ。そんなしのぶに苛立つ亮介。
この砂漠化がどの程度の範囲で発生しているのか。どれだけの人が存在しているのか。助けがくるのか全てが不明。
亮介は性格が悪い。お腹がすくのもこんな目にあっているのも、全部しのぶのせいだと文句を言う。いないと困るのが分かっていて、しのぶに頼っていることに苛立ち、八つ当たりをする。しのぶのことは「もの」としか思ったことがない。亮介にとってここは絶望的な世界。
しのぶはたった一つの大切なもの、亮介を守る以外に何の関心もない。自分の命も他人の命にも。ただ一緒にいてほしい。ここでは亮介は自分がいないと生きていけない。自分のことが嫌いでも一緒にいられる。しのぶにとってここは幸せな世界。
荒れた状況のなか、しのぶは自分の人生で唯一のものを守るため、行動がエスカレートしていく。
なのに心はどんどん無垢に向かっている。
そして守りたいはずの亮介までも、しのぶから向けらる圧倒的な執着に巻き込まれ自分を見失いそうになってしまう。
二人は人の愛し方が異なるから、こんなことになってしまうのだろうか。
幸せは人によって違うなんてことは、理解できるし、しのぶのように相手を巻き込むような愛し方は間違っている。
でもそんな激しい感情をもてるしのぶがうらやましいような妙な感じがする。
この話は感動のドラマではないし、たんたんと進んでいく。
このリズムがひどく切ない。
正直、この話がおもしろかったのかよく分らない。
ただ、この世界に引き込まれ自分の判断基準をぐらぐらと揺らされてしまった。