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光圀伝 角川文庫合本版
著者 著者:冲方 丁
なぜ「あの男」を自らの手で殺めることになったのか。老齢の光圀は、水戸・西山荘の書斎で、誰にも語ることのなかったその経緯を書き綴ることを決意する。父・頼房に想像を絶する「試...
光圀伝 角川文庫合本版
商品説明
なぜ「あの男」を自らの手で殺めることになったのか。老齢の光圀は、水戸・西山荘の書斎で、誰にも語ることのなかったその経緯を書き綴ることを決意する。父・頼房に想像を絶する「試練」を与えられた幼少期。血気盛んな「傾奇者」として暴れ回る中で、宮本武蔵と邂逅する青年期。やがて学問、詩歌の魅力に取り憑かれ、水戸藩主となった若き「虎」は「大日本史」編纂という空前絶後の大事業に乗り出す――。生き切る、とはこういうことだ。誰も見たこともない「水戸黄門」伝、開幕。第3回山田風太郎賞受賞。【解説:筒井康隆】
※本書は、角川文庫版『光圀伝』上下巻を一冊にまとめた合本版です。
※本書には電子特典「冲方3作品お試し版」が収録されています。『はなとゆめ』『オイレンシュピーゲル 壱』、コミック版『光圀伝(一)』の三作品の冒頭部分がお読み頂けます。
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水戸つながりで
2018/01/01 11:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみしま - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝井まかてさんの「恋歌」のレビューに紹介されていたので、読み始めました。水戸黄門でしか知らなかった光圀像が、全く違う形で改めてくっきりと浮かび上がり、最後までテンポ良く読み進むことができました。江戸初期のまだ、戦乱の世を引き継いでいる頃から、泰平の世までの、光圀の心情を中心に描かれた本作で、人物史と共に、風俗史もよく判りました。同じく光圀を描いたという、葉室麟さんの作品もよみたくなりました。