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恋は契約のあとで
著者 円屋榎英
「俺がお前の1ヶ月を100万円で買ったことを忘れるなよ」―フェロモンたっぷりな大人の男と、同じベッドで目覚めた一斗。酔っ払って記憶のない一斗に、青年事業家だという高杉は甘...
恋は契約のあとで
恋は契約のあとで (キャラコミックス)
商品説明
「俺がお前の1ヶ月を100万円で買ったことを忘れるなよ」―フェロモンたっぷりな大人の男と、同じベッドで目覚めた一斗。酔っ払って記憶のない一斗に、青年事業家だという高杉は甘く嬲るように迫ってきて…!?ご主人様にフォーリンラブな表題作ほか、ポップな恋がいっぱいな、期待のデビュー・コミックス。
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紙の本
ひとときの、しがらみ解放区
2007/02/16 17:36
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hamushi - この投稿者のレビュー一覧を見る
神奈木智氏の「御所泉家の優雅なたしなみ」の挿絵が結構好きだったので、同じ漫画家さんのオリジナルの作品を読んでみたいと思って探してみたら、この本に出会いました。
短編集ですが、どの作品も、甘酸っぱくてあったかい…という読後感でした。人物の絵もふわっとしてきれいで、ものすごくくたびれた気分のときに読むと、ほっとした気分になれそうです。
表題作は、経済的理由で進学を諦めて自活している主人公、一斗が、コンパでむりやり飲まされ泥酔中に、わけありのセレブ男性の明彦に拾われて、意識のない間に一ヶ月間百万円で「買われる」契約をしてしまっています。
このジャンルのお話にはよくある、無体なご縁で始まる関係ですが、あとの展開は、映画「ローマの休日」のハッピーエンドバージョンといった印象で、読後、なんだかほのぼのしました。「ローマの休日」のアン王女と違って、一斗や明彦を縛っているしがらみは、自分たちの意志で断ち切ることのできるレベルのものでしたから、一ヶ月間の契約終了後は、思う存分幸せになったことでしょう。
現実には起こりえないような甘いお話を読むことを、人生からの逃避と言って批判する考え方がありますが、時にはそういう物語に触れて、何が人をしあわせにするのかということを少し思い出してから、ガチガチにしがらんだ現実を見直してみると、意外と現実的な打開力が手に入ったりすることもあります。小説やマンガを読んで楽しむ心というものは基本的に自由ですから、素直な気持ちで読み味わうことによって、そんな力を与えてくれるのかもしれません。
紙の本
2005年の作品
2016/08/24 02:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすがにちょっと古臭さは感じますが、丁寧に描かれてて素直に良いお話だなと思います。挿絵の仕事が多くて寡作なのですが、この方の作品はどれも面白いのでもう少しマンガも描いて欲しい。