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理不尽のみかた(1)
著者 柳原望
検察審査会の事務官・縁(えん)は、理不尽だと訴えてくる「お客」から怒りをぶつけられる毎日。そんな日々も、夫から勝手に別れを告げられた過去も、流して呑み込んできた。が、ある...
理不尽のみかた(1)
理不尽のみかた 1 (HC Special)
商品説明
検察審査会の事務官・縁(えん)は、理不尽だと訴えてくる「お客」から怒りをぶつけられる毎日。そんな日々も、夫から勝手に別れを告げられた過去も、流して呑み込んできた。が、ある日、隣に日本オタクのイギリス人が越してきて、何かが変わり始める…! 笑いあり、涙ありで、心のデトックスができる!と評判の、非リア充たちのヒューマン・コメディ。
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紙の本
開き直りも一つの強さ
2015/09/30 14:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
検察審査会事務局の事務官である佐倉縁は、大学同期の棚橋貢と結婚して同じ職場に就職し、三年前に他に好きな人が出来たからと言って離婚を切り出された。離婚した元夫は再婚し、最高裁判所事務官に栄転、佐倉縁は今も理不尽な思いを抱えている。
そんな彼女が相対するのは、事件を不起訴にされて理不尽さを感じる人々だ。だが彼らが遭遇した事件というのは、多くが子供のケンカのようなもの。そんな場合、時間を拘束される審査会委員と費やされる税金は、理不尽としか言いようがない。
だが彼女の生活は、アパートの隣室に英国からの留学生アンドリュー・ウォード、通称安藤竜が引っ越してきたことで強制的に変わっていく。日本のサブカルオタクである安藤は、佐倉を振り回して日本文化にのめり込む。その行動は理不尽であるはずなのに、佐倉はどこかホッとするものも感じてしまう。
そして安藤と仲良くなったイケメン弁護士で隠れオタクの谷崎健司も加わって、佐倉はこれまで流してきたものと正面から向かいあう機会を持つことになるのだった。
理想を抱いて裁判所に就職したものの、職分の限界で早々に理想と決別せざるを得ず、さらには予想もしなかった離婚で理不尽を受け流さなければ自分が傷つくところに追い込まれてしまった女性が、何も諦めずに自分のやりたいことを周囲の目も気にせず邁進するオタク留学生と出会うことで変わっていく。
周囲はそれまでと何も変わらないはずなのに、自分の見方が変わったことで周囲の反応も変わってくるという、人と人とのコミュニケーションに主体が置かれているのだが、それを導き出すきっかけとなるのがコミュニケーション不全気味のオタクたちというのが面白い。
電子書籍
ナンバリングされてるのに
2018/05/15 00:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カエル - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと次巻を待ったまま5年以上経ってしまった。その間にお弁当も終わりスピンオフのようなかりん歩が始まったのにいっこうに出る気配がない…理不尽だ!