読割 50
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プリズムの瞳
著者 菅浩江
かつてはロボット研究が生み出した最先端機種として、期待を集めていた人型ロボット〈ピイ・シリーズ〉。しかし、現在ではその役割を終え、絵を描くだけの無用の〈残存種(レリクト)...
プリズムの瞳
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プリズムの瞳 (創元SF文庫)
商品説明
かつてはロボット研究が生み出した最先端機種として、期待を集めていた人型ロボット〈ピイ・シリーズ〉。しかし、現在ではその役割を終え、絵を描くだけの無用の〈残存種(レリクト)〉と呼ばれ、各地を放浪していた。恋人との仲に悩む女性、周囲にとけ込めない中年男性、人生を踏み外しかけた青年――ピイと出会った人々は、姿だけを人と同じくするロボットの瞳に何を見いだすのか。感情を持たないピイ、その傍に寄り添う歳をとらない少女。かれらとの対話を通して揺らぐ人々のこころを柔らかに描き出す、すぐそこの未来の、希望と祈りに満ちたSF連作短編集。/解説=三村美衣
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不気味の谷のロボット
2020/04/21 21:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一目でロボットとわかるが人型。aiboとAIBOみたいにもっとメカメカしいほうが取っつきやすかったかも。ロボットは人間性を映し出す鏡。
紙の本
少しだけ泣きました
2015/11/16 23:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
無機質な工作物が、人間の本質をさらけ出す。感情を理解しない機械だからこそ、人の心にズカズカと踏み込んでしまう。
そんなピイたちの物語。読み終えて、ほんの少し涙を浮かべるのが、人としてのあり方です。
菅さんの目は、どこまでも優しくロボットたちを見守っている。
歳を取れない与謝野博士と、歳を取らないピイ達の切ない物語。ピイと関わった人たちは、みな自分の内に何らかの傷を残して生きてゆく。
その傷が、痛い傷なのか、甘い傷なのか、心地よい傷なのか。それはその人次第なのだろう。
もし、自分がピイと出会ったら、何を彼らに投影するだろう。アシモフ以来のロボットもののバリエーションとして、日本独自の発展を遂げた心地よい作品群だと思う。