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草のいのちを 高見順短篇名作集
著者 高見順
自らの出生の秘密を語る「私生児」、左翼体験の暗部を飄々とした筆致で描く「嗚呼いやなことだ」など戦前4作品と、敗戦後の荒廃からの精神の甦りを高らかに謳い上げる表題作、リベラ...
草のいのちを 高見順短篇名作集
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草のいのちを 高見順短篇名作集 (講談社文芸文庫)
商品説明
自らの出生の秘密を語る「私生児」、左翼体験の暗部を飄々とした筆致で描く「嗚呼いやなことだ」など戦前4作品と、敗戦後の荒廃からの精神の甦りを高らかに謳い上げる表題作、リベラリズムの内に潜む頽廃を一知識人に戯画化する「あるリベラリスト」など戦後4作品を収める。ユーモア溢れる文体から生まれる批評精神を1冊に凝縮。
目次
- 私生児
- 嗚呼いやなことだ
- 人間
- ノーカナのこと
- 草のいのちを
- あるリベラリスト
- 誇りと冒涜
- 尻の穴
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高見順の世界
2011/03/02 07:33
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る
あることがきっかけで、高見順という作家を知ったのだが、読んでみてよかった。
いかにも私小説だろうというものから、3人称で書かれていて、具体的な出来事が背景にあるのかもしれないが、多分にフィクションが含まれているのかもしれない作品まであった。
「私生児」では、出生の「秘密」を語り、「嗚呼いやなことだ」では左翼運動に関わっていた人間たちのその後を描く。
「ノーカナのこと」では著者のヒューマニスティックな面がうかがえる。
解説に高見順は「最初の現代作家とみられている」と書いてあるが、なるほど、その通りかもしれない、と思った。
まあ「尻の穴」など強烈な作品も含まれているが。