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電子書籍
日本人として知っておきたい外交の授業
著者 中西輝政
戦後の日本は「国家観」「歴史観」について語ることを、ずっとタブー視してきた。そして冷戦の終結を経て、現代を生きる日本人の多くが「グローバル化する世界で“国家の役割”は大き...
日本人として知っておきたい外交の授業
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日本人として知っておきたい外交の授業 (PHP文庫)
商品説明
戦後の日本は「国家観」「歴史観」について語ることを、ずっとタブー視してきた。そして冷戦の終結を経て、現代を生きる日本人の多くが「グローバル化する世界で“国家の役割”は大きく減退するはず」と、世界の潮流から外れる全く誤った見方をしていた。その最も大きな帰結は、日本人が内向きの平和志向となり、国際情勢の大きな視野を完全に失ってしまったことだ。日本人の歴史、命、財産をいかに守るべきか――。本書は、日本を代表する国際政治学者である著者が、次代の政治家としてこの国を継ぐ者たちへ、戦後に失われた「国家観」「歴史観」を学ぶことで、正しいリーダー論と世界を見る目を説いた“白熱授業”を完全収録。「『空気』と『密教』の日本政治」「日本は本当に『三等国』なのか」「保守のリーダーは融通無碍」「日本文明の本質は『連続』にあり」など、透徹したリアリズムに基づく講義を展開していく。世界を見よ、今こそ日本は目覚めるとき。
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紙の本
日本独自の重層文明
2016/04/23 18:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:野次馬之介 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この授業は、政治家をめざす若い松下政経塾生を対象におこなわれたもので、その本質は次のように要約できよう。
中華文明の基本が断絶的であるのに対し、日本文明の本質は「万世一系」の天皇を中心とする「連続性」にある。この連続性を基盤として積み重ねられた「重層文明」は日本の真の独自性であり、不滅の生命を持ち得る装置である。これは世界でも他に例がなく、その卓越した歴史の連続性を深く理解することが、日本人としての国家観・歴史観の確立につながる。
しかし、このような講義を聴いて民主党に入った諸君が、日本の政治家としてどこまで確固たる国家観・歴史観をもっているのか。彼らの議会内外での的外れで薄っぺらな議論と行動を見ていて、はなはだ残念な気がする。
如何に立派な講義を聴いても、やはり駄目なやつは駄目なのだろうか。
紙の本
なるほどと思う点多し。
2016/08/21 22:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに興味を惹かれて読んだ。
やや偏っている思想に感じつつも、なるほどと思える点も随所に
見られた。
日本人は、他人を一度信頼すると無警戒になるというのは
自分のことを指摘されたよう(笑)。
「日本の心」というものは、人間の本当の値打ちは表裏が無いこと、
心の清廉さにあると著者は言う。
それは日本人として大切にしたい。
著者の考えによる日本の今後の外交の在り方は
全面肯定はしないが一理あると思った。
興味を持たれた方は是非ご一読を。