読割 50
電子書籍
日本は世界一の「医療被曝」大国
著者 近藤 誠
日本は一定人口当たりの放射線検査件数が他国に比べても突出して多い。実際に、放射線検査の代表格であるCTの人口100万人当たりの設置台数は圧倒的に世界一であり、イギリスの調...
日本は世界一の「医療被曝」大国
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
日本は世界一の「医療被曝」大国 (集英社新書)
商品説明
日本は一定人口当たりの放射線検査件数が他国に比べても突出して多い。実際に、放射線検査の代表格であるCTの人口100万人当たりの設置台数は圧倒的に世界一であり、イギリスの調査によれば、エックス線検査による発がんリスクの推定値も世界一と言われている。健康な人が、病気を早期発見するために受ける医療行為によって、かえって発がんリスクを高めているという皮肉な事実――。しかも医療被曝には、原発作業員のような年間の被曝線量限度は設けられておらず、被曝線量は青天井となっている。これまで「がん治療」に警告を発してきた著者が、専門である放射線科の知識を駆使し、医療被曝の闇を暴く!【目次】はじめに/第一章 世界一の医療被曝大国、日本/第二章 低線量被曝の危険性/第三章 大人より深刻な子どもの被曝/第四章 放射線検査の種類/第五章 自分の被曝線量を知るには/第六章 無用な被曝を避けるために/第七章 日本で医療被曝が横行する理由/第八章 医療被曝の今後/おわりに/【資料】小児CTガイドライン―被ばく低減のために―
目次
- はじめに/第一章 世界一の医療被曝大国、日本/第二章 低線量被曝の危険性/第三章 大人より深刻な子どもの被曝/第四章 放射線検査の種類/第五章 自分の被曝線量を知るには/第六章 無用な被曝を避けるために/第七章 日本で医療被曝が横行する理由/第八章 医療被曝の今後/おわりに/【資料】小児CTガイドライン―被ばく低減のために―
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
1回のCT検査で原発作業員の年平均被曝限度を超える!?
2016/10/21 13:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
まずはじめに大切なのは、この本は、「とにかくみんなCTを受けるな」と言っているわけではなく、「不調もないし、がんである兆候も見られないのにCTを受けるのはやめましょう」と警告している本だということ。
今、世の中は「とにかく検診を受けて、CTを撮って」という兆候が見られる。もちろん、不調がある人や、がんの疑いがある人は、撮るべきだと思うし、この本もそこは否定していない。
著者が警告しているのは、「健康な人が“念のため”で受けるCT」が、逆に発ガンリスクを高めているのだ、ということ。
特に子どもが被曝すると、大人に比べて発ガンリスクは2~3倍あがるという。被曝量に関する知識がないと、ちょっと頭を打ったとか、何でもない事で「子どもにもCTを」と考えがちなところは、どうしてもあると思う。
自分も、この本を読んでいなかったら、「念のため、なんとなくCT」を受けさせていたかもしれないし、自分も「不調がないけどなんとなくCT」を受けていたかもしれない。
被曝量をやたらめったら「なんとなく」高めてしまわないように、最低限他の国ではどうなっているか、この「なんとなくCT」を受けることでどれくらい発ガンリスクが高まるのかを意識して、「受けるか受けないか」を選択できるようにしておきたい。