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夢中問答集
天龍寺を開山し、造園の妙を各地に施した、悟達明眼の夢窓国師は、北条家、足利家、後醍醐天皇からも深く帰依され、世に7朝の帝師と仰がれた。在俗の政治家、足利尊氏の弟直義(ただ...
夢中問答集
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夢中問答集 (講談社学術文庫)
商品説明
天龍寺を開山し、造園の妙を各地に施した、悟達明眼の夢窓国師は、北条家、足利家、後醍醐天皇からも深く帰依され、世に7朝の帝師と仰がれた。在俗の政治家、足利尊氏の弟直義(ただよし)の、信心の基本、大乗の慈悲、坐禅と学問などの問いに答えて、欲心を捨てることの大切さと仏道の要諦を指し示す。無礙自在の禅者の声が、時空を超えて響きわたる。(講談社学術文庫)
目次
- 学術文庫版刊行に当たって 岡崎久司
- 序
- 凡 例
- 夢中問答集(原文、付=脚注)
- 現代語訳
- 解 説──夢窓国師について──
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紙の本
仏教Q&A
2007/10/29 12:21
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イム十一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鎌倉時代の有名な臨済僧・夢窓疎石が、足利尊氏の弟・直義の投げかける仏教の教義・悟り・生き方など仏教に関する全93の質問をひとつひとつQ&A方式で答えています。
本の構成は、前半は当時の原文ままの文章、後半は訳者によって現代語訳された文章となっています。
直義の質問は世俗的なものから高尚なものまで様々、そして答える側の無窓疎石も様々な経典・教えを引用してひとつひとつの質問を解りやすく納得できるように答えられています。
[06]仏菩薩の真の功徳…仏菩薩は一切衆生(この世の全ての人々)を抜苦与楽してくださるはずなのに、なぜ今こんなに苦しんでいる人が多いのか
[70]心・性…なぜ達磨大師は「見心成仏」ではなく「見性成仏」と言ったのか
など、大変興味深いQ&Aが数多くありました。
仏教(特に禅宗・臨済宗)についての知識を深めたい方にはお薦めの一冊です。
紙の本
七朝帝師とも呼ばれる夢窓国師による仏道の要諦を示した書です!
2020/04/07 13:57
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、鎌倉時代末から南北朝時代、さらに室町時代初期にかけての臨済宗の禅僧であり、七朝帝師とも呼ばれている夢窓国師による仏道の要諦を示した著作の現代語訳版です。夢窓国師は、天龍寺を開山した僧侶であり、また西芳寺(京都)、天龍寺(京都)、永保寺(岐阜県)、瑞泉寺(神奈川県)、恵林寺(山梨県)、覚林房(山梨県)などの各地の庭園を造った人物としても有名です。その夢窓国師が、信心の基本、大乗の慈悲、坐禅と学問などの問いに答えて、欲心を捨てることの大切さと仏道の要諦を指し示た書が同書です。この偉大な禅僧の声が時空を超えて現代によみがえる一冊です!
紙の本
非常に懇切丁寧に詳細に、仏教の本質を解説。この問答集は、問いが卑俗的なら、答も具体的で解り易い。
2003/06/01 15:37
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
足利尊氏の弟である直義の発する世俗的問いに対し、臨済宗の禅僧である夢窓国師疎石が、様々な仏典を引用したり、具体的事例を示しながら、解答している。非常に懇切丁寧に詳細に、 仏教の本質を解説している。臨時宗の 禅僧による問答というと、公案に対する禅問答が思いだされ、何が何やら解らないことの代名詞の様に思われるが、この問答集は、問いが卑俗的なら、答も具体的で解り易い。それでいて仏教の本質的な部分が、宗門に囚われずに語り明されている。一流の人というのは、必ず平易に具体的に、懇切丁寧に何度も繰り替えし、人を教える偉大な教師である。原始仏典、嘆異抄、正法眼蔵随聞記、等を読むと感じられたことが、ここでも成り立っている。
夢窓国師が示しているのは、直に悟りに向かうのが重要で、方便(悟りに至る方法論、言語による説明)にとらわれて、肝心の仏教の目的を見失うな、という事であろう。悟りの内容を言葉や行動で人に示す事はできないが、手掛かりにはなる。それを本質と見誤らないで、それが指し示す先を会得せよという事であろう。今まで全く解らなかった禅というものが、いくらかわかったような気がする。
紙の本
2000/8/13朝刊
2000/10/21 00:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
天竜寺を開山し、西芳寺(苔寺)などの造園でも手腕を発揮した禅僧、夢窓国師。足利尊氏の弟で時の権力者であった足利直義の質問に答える形式で、仏教の本質を説いたのが本書。仏法は師の身体に完全に溶け込み、修行し欲を捨てる意義が、論理と豊富な説話を伴って声として出てくるかのよう。六百五十年以上も前に、世俗に向けて「公刊」された意義も十分に理解できる。校注と現代語訳は川瀬一馬氏。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000