紙の本
「企業は人なり」
2012/02/10 13:38
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:パルーカス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょうど2年前、「会社更生法の適用」を申請したJALを
根本から建て直すべく、救世主の如く会長として大抜擢されたのが
京セラ創業者でありKDDIの経営でも辣腕を振るった稲盛和夫氏。
本書は、その伝説の経営者が送り出す最新作。
稲盛和夫氏といえば、
●「仕事の成果」=(考え方)×(熱意)×(能力)
という“仕事の方程式”があまりに有名だ。
つまり、成果を左右するのはこの順番であり、
意外にも各人の(能力)というのは、(考え方)が前向きで
(熱意)溢れるものであれば、勝手に後から備わってくる
という考え方である。
本書は「経営者の視点にたった講義録」といった体裁を取っており、
著者がこの世に送り出した100冊以上にも及ぶ著作群の中では、
『こうして会社を強くする 新版・実践経営問答』に次いで
約10ヶ月振りの経営論となっている。
人材育成と経営の関係に興味のある方にとっては、
一読の価値ありではないだろうか。
紙の本
意外と良かった
2020/09/22 15:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
またいつもの稲盛さんの持論かなと思ったら、経営者からの具体的な質問に対する回答集で、稲盛さんの理論をどう実践するかを具体的に知ることができて収穫が多かった。これまで稲盛さんの本を読んで、労働基準法に抵触しない働き方が可能なのかと疑問に思っていたので、「フィロソフィーを一般の従業員に伝えて無理に長時間労働させることはできない、フィロソフィーはあくまで経営者向き」という回答に、そうだろうなと納得。
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経営者向けのアドバイス集で、自分には取り急ぎ当てはまりにくい内容だけど、努力をしっかりしろというのは普遍的な話ですね。
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カンブリア宮殿を見てから、稲盛さんに興味を持ち読み始めました。内容はとても良いのですが、QA形式となっているため体系的に理解したいという人には不向きかなと思います。ということで、別の本も読んでみます。笑
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稲盛和夫は京セラの創設者にして、名経営者。主催する経営塾「盛和塾」での実際の問答を編集して本にしたもの。
「盛和塾」自体がほぼオーナー経営者を集めた経営塾のようであり、参加者の、あるいは、質問者の必死さが普通ではなく、それに対して答える稲盛和夫の知見や経験がまたなかなかすごい。
こういう経営書って、そんなに好きではないので、あまり読まないのだけれども、この本には、また、稲盛和夫という経営者には、なかなか惹かれた。
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題名からは分かりにくいが、内容は盛和塾での「経営問答集」となっており、前の著書「実践経営問答」の続きシリーズ。実際に困ってる・悩んでいる経営者の質疑応答になっているので、なるほど感じることが多々あった。こんなのどう回答するのかな?っといった質問にも稲盛氏の哲学(フィロソフィー)が一貫してぶれずに展開されていて、どっちかというと考え方がフラフラする自分への戒めとなった。
特に参考になったのは
・皆がなっとくできる評価法(人事)はあるか?
・トップの意思をどうやって浸透させるか?
という項目であり、そこでは単に数値(貢献売上高等の成果)だけで判断するのではなく、徹底して部下とつきあっていくという姿勢「自分の部下をどこまでみているか?」が大事とのこと、1月以降は1部門長としてはまた代表としての役割であるが、部門内メンバーだけでなく全員の情報がはいってきて対処できるように検討したい。
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【読書その40】京セラの創始者であり、JALの再建に多大な貢献を行った稲盛和夫氏が「人を生かす」をテーマに自ら主催する「盛和塾」に所属する経営者に対して行った経営問答。稲盛氏のプロフェッショナルな姿勢にただ自分自身の修業不足を痛感。仕事ぶり云々だけではなく、自分としての人格を高めることにつも努めていきたい。
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文書は、基本的に質疑応答形式で構成されており、比較的具体的な内容が多いのでスラスラと読めた。
特に人の上に立つ立場における精神論は、社長や経営者だけではなく、一プロジェクトのリーダーの立場にある人でも参考になる内容が多いと思う。
本末に載せられた10ヶ条は定期的に目を通したいです。
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自分は経営者ではないが、職場でまさに起きているような問題が書かれている。
それに対して、稲盛氏が一貫した哲学でもって答える本。
人を生かすには、誰にも出来ないくらいの努力が必要。
経営とは何か、身にしみる。
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久しぶりに稲盛さんの経営学を学ぶ。
リーダーの役割:
具体的な目標を掲げ,部下を巻き込みながら計画を立てる
強い意志を持つ
立派な人格を持つ
部下に愛情を持って接する
0から京セラをここまで大きくした稲盛さんの言葉だから説得力があるな。
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■2017/01/22読了。2回目。
■あらすじ
副題は稲盛和夫の経営塾とある通り、盛和塾における経営問答16件を文庫化したもの。
■コメント
稲盛和夫氏の回答は、どれも全うなもの。だからこそ、その当たり前のことをすることの難しさなんだと思う。リーダーが誰よりも働き、従業員のや物心両面の幸福を願い、周りを叱咤激励しながら、社会貢献に向けて邁進することの大切さを説いている。
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稲森さんの経営問答シリーズの一冊。名著。
<メモ>
・人間は感情の動物であるため、経営者は素晴らしい心理学者でなければならない。働く人の気持ちがどう揺れ動くか読めないと経営者に入らない。
・利は現場にある。現場で利益を出せるようにしていかなくてはならない。
・管理の穴をついて、実情を想像し、指摘する。追求する。トップ自身が現場をよくわかっていないとだめ。
・夢は成長の推進力。仕事の意義を説き続ける。
・人は報酬では動かない。心で動く。高い目標を掲げ、様々な困難を乗り越える中でこそ喜びややりがいを感じる。将来に向けて大きな夢を描き、仕事の意義を明確にし従業員の心に火をつける。これこそがリーダーに与えられた役割。
・小さな組織でもリーダーは自部門を守らなければならない。自ら事業計画をたて、その達成に向けて必死に努力するようになる。リーダーに権限を委譲して任せっぱなしにしないこと。厳しく指導しながらも深い愛情を持って部下に接し、リーダーとしての成長を見守る。活躍の場を与えることで経営者意識を持つ幹部を育てる。リーダーの人間的成長を促す。
・任せると言って任せっぱなしにするのは下の下。任せたといい経営責任を担ってもらい、その結果を厳しく追求することが必要。部門の経営責任を担ってもらう前提として、トップと同じ価値観、判断基準を共有していなければならない。
・企業のトップとナンバーツーの差は外見的にあまりないように見えるが、責任のはば、重さたるや雲泥の差がある。
・利益を出していくには売れる値段で売るのではなく、自分でこうあるべきと考えた値段で売らなければならないはず。値決めは経営であるということ。社長や第一線に立つものは自分の能力を100%企業に注入できて初めて社長でありトップ。
・会社をまとめていくためにはあなたが社員の人たちをモチベートしていくことが必要。この会社をどういう方向へ持っていきたいというビジョンを明確に作らなければならない。みんなに参画してもらうので爆、経営者自身が作るビジョン。具体的な計画については皆を巻き込む。
・リーダーの役割10か条
1事業の目的・意義を明確にし、部下に指し示すこと
社会的な意義が伴う目的の方が人は力を発揮する。
2具体的な目標を掲げ、部下を巻き込みながら計画を立てる。あらゆる機会で皆へ伝えていく
3強烈な願望を心に抱き続ける。強い願望を従業員と共有することで目標を達成できる
4誰にも負けない努力をする。人間はもし成功を願うならば、それ相応の自己犠牲をしなければならない。
5強い意志を持つ。強固な意志を持ったリーダーでないとその集団は不幸になってしまう。
6立派な人格を持つ。ベーシックな倫理観を堅持すること
7どんな困難に遭遇しようとも決して諦めない。
8部下に愛情を持って接する。優しさと厳しさで接する。
9部下をモチベートし続ける。
10常に創造的でなければならない。深く考え抜いた苦しみの中から創造は生まれ出るもの
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「盛和塾」の塾生(だいたいは社長さん)から発せられた質問に、稲盛さんが答えているところを見られます。
これ、自分だったらどうしたらいいかな、と悩みます。でも、塾長からの答えは明確です。ほんとにスゴイのヒトコトです。
こんなに明確に答えてくれるなら、塾生がどんどん広がってくるのも当然のことだと納得させられます。
人のうえに立つと、悩み、孤独を感じる分、ずばっと本質を言い切ってくれる存在を求めたくなります。
それが雲の上、当代随一の経営者からのものであればなおさらありがたく、素直に受け止められるのかもしれません。
それが目上とか目下とか関係なく、本質を素直に受け入れられる人でありたいと感じます。自省をこめて。
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「誰にも負けない努力をする」
それは社員に対してではなく、あくまで経営者のみなさんに言ってるのです。または役員や部長、いわゆる企業の中のプロといわれるような人に対してのもです。
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経営者は人一倍努力する。現場に入り込み率先垂範をする。社員を大事にするから叱る。人格を高めよ。など耳の痛い話のオンパレード。はい、頑張らさせて頂きます。値付けは経営だ!儲けとは信者を作ること!という面白いワードをゲットしました。"