紙の本
デビュー作「粘膜人間」の続編。
2015/08/23 15:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:leeres Lachen - この投稿者のレビュー一覧を見る
デビュー作「粘膜人間」の続編であるが,内容の直接的なつながりはない。
ただし全編に漂う異様な生々しい描写は前作と共通している。
前作の河童にあたる物語の構成要素が蜥蜴人間であり,富蔵になる。
第63回日本推理作家協会賞を受賞しており確かにミステリーとしての一面はあるもののミステリとしてあまり興味はそそられない。中盤の富蔵と雪麻呂の愉快なやり取りと,最後に明らかになる事実とを突き合わせてみたときに趣味の悪さとグロテスクさに,にやりとできると思われる。そうするとやはり本作は限りなくブラックなコメディーと考えた方がいいかもしれない。
電子書籍
期待を楽しめ、かつ安心して読める
2021/11/30 13:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝4時 - この投稿者のレビュー一覧を見る
因果応報で、ちゃんと悪い行いをした人が酷いことになって良い行いをする人はとばっちりを受けるだけで比較的無事となって居るのでグロテスクな事を期待する悪趣味な本として楽しんでいたのですがそれ程心理的ダメージを受けずむしろ爽やかな良い本なのではないかとさえ思ってしまった。まぁ、みなさん収まるところに収まって良かったじゃん、的な。本物の富蔵は可哀想だけど。
気持ちの悪い生き物が出てくる点では映画『スターシップトゥルーパーズ』を何となく思い出すような感じで、雪麻呂の父親の院長は色んな雪麻呂のおいたを不問にし器が広いなぁと思っていたのですがやはり狂人で良かったです。
みんなでジャイロに乗るところ、失恋パーティなど平和そうな描写でもこの後絶対何か血みどろな事が起きてくれるんだろうなと思えて、その期待感を楽しめました。
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なんだかんだ言って読んでしまった...。
むー...特には感想が...ないw。結局なんだったんだろう。
色々と書き散らかしたようなものをラストに無理繰り
くっつけた様な...。ホラー云々ということではなく
こういった世界感と自分が合わないってことでしょうねー。
所詮自分は似非アングラ。
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2009/10/16 Amazonより届く
2011/6/12〜6/14
粘膜シリーズ第二弾。
飴村氏得意のエログロが今作も炸裂。しかし、その根底には愛が流れているのだ!ともすれば、子供の空想の悪ノリとも取れるのだが、飴村作品ならではの品がある。スペシャルな作家さんだ。
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富蔵、超かわええ。
第弐章の南国冒険譚の主人公である美樹夫超かっこいい。
こんな方法でじわっとさせるとは・・・よく考えると悪趣味だわ。
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▼何の気なしに買った小説なんだけど、アタリすぎてむしろ……ドン引いた。生理的嫌悪感が募る癖に、どうしても興味がそそられて続きを読んでしまう。電車の中で読んでいると乗り過ごし必至。
▼読了。気持ち悪いのにキモチイイというか。そこがおもしろい。そうして、少しだけエロチック。倒錯的。(09/12/3 読了)
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微笑ましくすらあるようなレトロエログロ?(ロが多い)
がんばって乱歩を目指したような。
なんじゃそらーっていうかんじが乱歩っぽいかも。
さくさく読めます。
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う~、気持ち悪っ!
というわけで大好きです。
人のレビューで知って読んだのだけど、作者買い決定。
しかし、おすすめはしません。(笑)
終わり方が少し急いだ感があったので、もう少し引っ張って欲しかった。賞に出した作品らしいので、枚数制限あったのかな?
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イイハナシダナー。ある意味レーベル詐欺。前作より文章も構成も進化している。そしてギャグセンスが高過ぎる。
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タイトルから連想したほどに「粘膜」ではありませんでした(笑)。が、グロテスクでシュールな描写はかなりのもの。苦手な人は要注意です。まあ苦手な人は、このタイトルからして敬遠してしまうでしょうけど。
あまり怖さを感じなかったのは、あまりにシュールな光景に適度なユーモアが入り込んでいるからかも。特に富蔵の発言がなんともユーモラスで、何度となく噴き出してしまいました。
だけどまさか、こういうオチが待っていたとは! そういえばいろいろと伏線はあったのですね。ぞくりとさせられながらも、ほのかに優しいラストでした。
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現代じゃない時間軸の物語の場合
世界観に入り込めるように書かれているかどうかが重要。
最初の30頁程読んでどうもダメでした。
他のレビューを見ていると最後まで読めばまぁ面白いらしいが
とてもそんな気分にはなれない。未読。
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「カチカチマラボウ、ビンビンマラボウ雪麻呂ぼっちゃん日本一」
理不尽な雪麻呂の狂気がまったく先の読めない展開を後押しする独特の世界観で疾走する。
爬虫人の富蔵。
ライヘ(死体)を偏愛する男。
凄惨な処刑シーン。
母の謎の疾走。
父が断念した脳移植研究。
反吐がでそうな内容ながら物語としては抜群にひきこまれる怪奇的描写は圧巻。
必読必至間違いなし!!
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富蔵サイコーっすよ
三部では雪麻呂と結構漫才系にまで発展してます
そこまで盛り上げての真実
センチメンタルな最後の一行にやられます
戦争中と言う軍国な背景が、グロさと共に
昔の日本的な部分も出して、いっそうセンチメンタルなんでしょうね
「愛」な作品 素晴らしいエンタメです
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(-"-;)ウーン
なんかどんだけ気持ち悪いんだというか。
前作の粘膜人間のときは河童だったけど
今回登場するのはトカゲ人間。
いや、トカゲ人間は
見かけが気持ち悪いだけで中身は普通なんだけど
それを取り巻く人間たちの心が気持ち悪い。(- -;)
登場人物のうちの三人が
時を同じくしての三作品の主人公になっているのだけれども
話はわかりやすいけど
とても気持ち悪い。
終わり方もなんか・・・
ちゃんと終わってるんだけど
不快感だけが残る。
好きな人は好きなんだろうけどなぁ。
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「新感覚ホラー」みたいな紹介に釣られて読んでみたら、あらまぁ基本的には冒険小説なのでした。
それも子供の頃に読んだような、純然たる冒険譚であります。
ただ、そこに加えられるエログロナンセンスなスパイスが凄まじい。
そして間の抜けた登場人物たちが織りなす、救いようのないバカらしさ、イマイチ狂気に踏み込めない中途半端さが何とも素晴らしい。
特に全体を包むおとぼけ感と描写のグロテスクさが好いですなぁ。
ラストの大どんでん返しも素敵。こんなバカらしいお話が最後に、こんな感動的に終わってしまうなんて。