神子上典膳
著者 月村了衛
下野国で、重臣による謀反の難から逃れた領主の娘・澪姫と小姓が追手に囲まれた時、黒い長羽織姿で長身痩躯の男が二人を助ける。男の名は神子上典膳、剣聖・伊藤一刀斎より印可を受け...
神子上典膳
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商品説明
下野国で、重臣による謀反の難から逃れた領主の娘・澪姫と小姓が追手に囲まれた時、黒い長羽織姿で長身痩躯の男が二人を助ける。男の名は神子上典膳、剣聖・伊藤一刀斎より印可を受けた一刀流の達人。逃避行を続ける典膳らに絶体絶命の危機が迫る! 剣戟あり、謎ありの娯楽時代小説。(『一刀流無想剣 斬』改題)
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ジャンル違いでも魅せる痛快娯楽小説
2015/12/27 22:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
やはり月村了衛は一級のストーリーテラーである。
既に『土漠の花』や『機龍警察』を読んでいるが、この小説で力量を再確認した思いだ。
今回の驚きは、しかし本書がこれらとは別ジャンルの時代小説であるということで、
ジャンルが違っても語りの見事さは何ら変わらない。
あるいはリアリティにこだわる読者は、この話があまりに荒唐無稽と感じて不満を覚えるかもしれない。
私自身『土漠の花』の場合は、重々しい設定だけにその点に引っかかりを感じたのだったが、
しかし時代小説という、より自由な舞台を得ると、その点も問題にならない。
作者ははなから、リアリティというよりは、
多少突飛でも、ただひたすら面白い小説を構築しようとしたように見える。
そのために自由に想像力を発揮しているように見えるのだ。
そしてそれは見事に成功している。
かと言って軽いだけの能天気な小説ではない。
月村了衛のトレードマークともいえる、人物の心の闇や葛藤はここでも健在。
全体に、罪と償い、という一本の太い芯が通っていて、すっきりまとまっていると思う。
すっきりということでいえば、
最初からいろいろ謎も用意されているのだが、
それが最終的に、あたかもジグソーパズルのように細部までパチパチと収まる様は見事というしかない。
どんでん返しもあって、謎解きやら意外性の妙とか、ミステリーの魅力も備えていると言っていい。
展開が奔放自由で、途方もなさの興奮があり、
それでいて描き方などはしっかりしていて、納得できる手応えがある。
そういう物語を、私は痛快時代小説と呼びたいと思うが、
その名にふさわしい物語ではないかと思う。
期待してたけど…
2016/03/01 21:30
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うえんつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きな作家の時代ものと言うことで期待していましたが、正直少し期待外れでした。戦闘シーンは緊迫感もあり面白いのですが、ストーリーの中で所々それはないだろうと感じるシーンがあったのが残念でした。