読割 50
電子書籍
ダブル・キャスト〈下〉
浦和涼介は、革のジャケットに身を包み、携帯電話のボタンを押す。確信はない。だが、ただ一度しかないチャンスを無にせぬために。川崎亜季は、手の甲で目のあたりを拭ってから顔を上...
ダブル・キャスト〈下〉
商品説明
浦和涼介は、革のジャケットに身を包み、携帯電話のボタンを押す。確信はない。だが、ただ一度しかないチャンスを無にせぬために。川崎亜季は、手の甲で目のあたりを拭ってから顔を上げた。涙に濡れたその顔で、だが確かに亜季は微笑んだ。川崎涼介は、目の前で繰り広げられる乱闘に、戸惑い、そして歓喜する。涼介は口元に笑みを浮かべ歩き出す。一度は諦めたことを果たすために。第1回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作家高畑京一郎が贈る、感動のファンタジック長編。
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
ジキルとハイド・笑(下)
2002/07/15 00:57
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エリック@ - この投稿者のレビュー一覧を見る
旗から見るとまさにジキルとハイドのような作品だが、本質部分ではまったくの別物。次から次へと予想外の展開が繰り出される本作品。
物語が佳境に差し掛かり、謎が明らかになっていくにつれて、主人公の時間も刻一刻と過ぎて行く。結末がどのようなものであれ、主人公の一人涼介は消えてしまう運命にある…その事実を頭に入れながら作品を読むと、何やら言葉にならない感情が胸を打つ。
内容については、実際に読んでもらえるのが一番だが、起承転結がきれいにまとまっている作品であるといえるので、普通の読み物としても及第点。また、ミステリーとしても、合格点がつけられる。視点の切り替えが一番の売りだが、今回もその部分をうまく使って演出されている。その点が特に良かった。
ラストは泣けます。下手なメロドラマを見るよりも、この本を読んだほうがよほど面白いと思われる。ともあれ、一度ご照覧あれ。