官能記
著者 著者:芦原 すなお
1950年――昭和25年、11月。5歳の女の子が50歳くらいの男に手を引かれて、遠い親戚の家にいこうとしていた。その刹那、女の子の心の中に、その年齢にはいささか似つかわし...
官能記
09/26まで通常506円
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商品説明
1950年――昭和25年、11月。5歳の女の子が50歳くらいの男に手を引かれて、遠い親戚の家にいこうとしていた。その刹那、女の子の心の中に、その年齢にはいささか似つかわしくない、ある「思い」が地下水のように静かに湧きだしてきた。「わたしはこの世界に何の借りもない」と――。天涯孤独の身に生まれた“みーこ”が綴る、自由奔放に生きた波瀾万丈な女の一代記!
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強さの中にたおやかさを感じさせる女性が描かれています。
2001/01/19 12:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る
このサイトでこの本の帯をみたとき、一瞬私は自分が勘違いをしていたかと思った。帯には「彼女はいかにして性に目覚め性を生きたか」とある。そんな話だったのか?
「性」というストレートな文字から受ける印象と私が持つ感想は似て非なるものだ。ましてや「性に目覚め」だと??
これはすてきな女性が肩肘を張ることなく、しかし周りに流されることなく、自然に、あくまで自然に自分の人生を生きた話であると私は思う。人を愛することや自分を愛することを何気なく当たり前のように出来た人の話だ。そしてその人のなんと優しく色気のあることか…。「官能記」の「官能」とは「性」より「生(人生)」に関したものだと思う。
私はこの本をぜひ特に女性に読んでほしいと思う。
官能記
2002/04/12 04:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:絢子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「官能記」という艶っぽいタイトルにひかれて読み始めてみたら、なんとも愛らしい女性の波乱万丈記。いや、愛らしい女性と言うには、この女性みーこはあまりにも世をナメ、読者までナメきりすぎか。
恵まれた容貌を武器に(みーこにその気のない時のほうが多かったりするのだが)痛快に世を渡る。無免許看護婦、ホステス、女優、作家。全部みーこの辿った半生、どーだ! 幼い頃に苦楽を分かち合い、お互いの初体験までささげあった捨てられっ子捨吉との再会シーンには、不覚にも涙してしまった。こんなにみーこにナメられた気分で読んで来たのに、である。捨吉がみーこに言う。「頼む。『みよと』になってくれ」。ああ、なんと洒落たプロポーズよ。