- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2016/02/26
- 出版社: 光文社
- ISBN:978-4-334-91077-8
光の庭
著者 吉川トリコ
地方に暮らす仲良し5人組は高校卒業と同時にそれぞれの道へ。ライターとなるが挫折して地元に帰ってきた志津。母の言いなりで市役所に勤務した万里奈。奔放な美人で不倫の日々をブロ...
光の庭
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商品説明
地方に暮らす仲良し5人組は高校卒業と同時にそれぞれの道へ。ライターとなるが挫折して地元に帰ってきた志津。母の言いなりで市役所に勤務した万里奈。奔放な美人で不倫の日々をブログに綴る理恵。三人の子供を育てながらネット中毒となった法子。そして、受験に失敗し孤独を感じていた三千花はバラバラ死体で発見される。「彼女に何があったのか?」女たちの苦しみと絶望を描く、著者渾身の書下ろし長編!
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書店員レビュー
丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年4月号より
書標(ほんのしるべ)さん
「銀チョコラバーズフォーエバー!」
三千花・志津・麻里奈・理恵・法子―仲の良い少女たちは高校卒業のあの日、自分たちの友情は永遠だと信じて叫んだ。しかしそれぞれが進学、就職などで別々の道へ進んだことによってその関係ははかなくも崩れていく。そんななか迎えた成人式の数日後、三千花が少年グループに拉致されバラバラ死体で発見される。そしてその事件の16年後、志望通りライターになったものの挫折して地元に戻った志津は「三千花に何が起こったのか」をテーマにルポを書こうと、友人たちに取材を始めるが…。
作者が自分と同世代の女性たちの生きる様を心理サスペンスの要素も加えながら綴る物語である。輝かしい未来を信じて笑っていた少女たちが、それぞれの現実に直面して傷ついたり、欺瞞に満ちた暮らしを綴ったり、心の闇にとらわれ抜け出せずにいたりする様が描かれ、そしてその状況に安易な解決は与えられない。
それでもタイトルの「光の庭」で象徴されるような、キラキラと楽しかったあの時間は否定されるものではないという思いが胸に残るのだ。