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ソウルドロップの幽体研究
〈生命と同等の価値のある物を盗む〉――奇妙な予告状が届いた高級ホテルの一室で、強大な権力を持つ老人の影武者が殺害された。そして、厳重な警備の中、なぜかキャンディがひとつ失...
ソウルドロップの幽体研究
ソウルドロップの幽体研究 (ノン・ノベル)
商品説明
〈生命と同等の価値のある物を盗む〉――奇妙な予告状が届いた高級ホテルの一室で、強大な権力を持つ老人の影武者が殺害された。そして、厳重な警備の中、なぜかキャンディがひとつ失くなっていた。サーカム保険の調査員・伊佐俊一と千条雅人は、“ペイパーカット”の仕業と認定。傍目にはどうでもいいとしか思えない物を盗み、同時にその人の命を奪う――謎の怪盗を追う二人は、同じ予告状が届いた巨大ホールへ向かう。5日後に開かれる天才女性歌手の追悼ライブで怪盗は何を起こすのか!?
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紙の本
不思議な感覚
2004/10/30 10:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:言ノ刃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今度は祥伝社からの発行です…これで計5社の出版会社から本を出していることになる…のですね…。
今回の作品は一つの完結した内容になっています。話の重要な存在である「ペイパーカット」は特殊な雰囲気を放っているのですが…その独特の存在感がどこか「ブギーポップ(上遠野浩平氏が電撃文庫で発表している「ブギーポップシリーズ」の登場人物)」と似ているような気がしてなりませんでした。「ペイパーカット」は目立たず、周囲に溶け込んでるように見えるけど、ふと気が付くと「あれ?」とどこか変な感じがする…ような。「ブギーポップ」も、神出鬼没だけど気が付けば実は近くにいる、といった感じです。
普通なようでフツウではない「ペイパーカット」はある人物達に目をつけ、そして一つの事件にその存在を現すようになります。そして、彼をを追いかけつつ事件に関わっていく人々…。
亡くなった女性歌手のための追悼ライブ。緊張していく会場。準備の段階から当日までの様子も描かれているのですが、現実で開催される大きなライブ・コンサートもこれぐらい大変で、危険と隣り合わせなのかなぁ…と思ってしまいました。
事件をめぐって、様々な人々が動き核心へと迫っていく様子は、読んでいく内に段々とページをめくるスピードを速めていったように思えます…。
推理小説として読むより、一つの物語としても読めます。
そして、上遠野氏の小説は他作品とつながりがどこかにあるのですが…この作品もあります。多分すぐに分かる…と思いますが。
久し振りに上遠野氏の書く作品を読めてすごく新鮮な気分でした。
これから発売されるシリーズの作品にも、期待します!